崖っぷちの解散総選挙(2)《2区》
◇全県
滋賀2区(彦根市、長浜市、米原市、東近江市2区、愛知郡、犬上郡)は、民主前職の田島一成氏(50)と自民元職の上野賢一郎氏(47)の激突に、共産新人の中川睦子氏(54)、みんなの党新人の世一良幸氏(52)が割って入る。文中敬称略。【高山周治】
「上野さんの地元・長浜の商店街にも、私のポスターはよく貼られていますよ」と民主前職で四選を目指す田島は、自民元職・上野の足元を見透かした。
その一方で県連代表と同党政調筆頭副会長など要職を務めていることから、「地元にあまり帰れなかった」との危機感も。
このような中で頼りになるのは、県選出の同党国会議員六人の結束の強さ。週末のミニ集会では、政策通の徳永久志参院議員が同席し、やや苦手とする外交問題をカバーしてもらった。
党と連合の合同選対を発足させ、「走りながら態勢を整える」と選対本部長の江畑弥八郎県議は意気込む。
「挑戦者なので一票でも多くとりたい」。1区から出身の2区へ転出した自民元職の上野は背水の陣だ。
四月中旬以降、知名度アップに向けて各地域で約六百五十回に及ぶ街頭宣伝を徹底。田島の地元・彦根市を中心とする湖東地域では、あいさつ回りに努め、訪問数は約千五百戸に。
生まれ育った長浜市では、平成二十二年の知事選で支援した同級生を中心にボランティアが増えてきた。陣営は「盛り上がりの兆し」と鼻息が荒い。
選挙戦では、各市郡の党連絡協議会を通じて組織票を固めるとともに、無党派層への浸透を図る。
「維新の会が候補を立てないのが最大の選挙協力」と、日本維新の会との連携を期待するのは、元環境省職員でみんなの党新人の世一。
支持拡大では、出身の長浜市では同党広域第一支部(池田洋支部長)と連携、彦根市では前回の彦根市長選に出た輸入販売業の和田裕行や、北川元気市議が勝手連に加わる。
日本維新の会に推薦を求める方向で、「実現すれば橋下徹代表代行の顔をポスターに入れるなどしてアピールしたい」と票の上積みを図る。
共産新人の中川は、「原発やTPPなど党勢復調に有利な選挙」と意気込む。とくに敦賀原発から県内最短の長浜市では、「原発やTPP(環太平洋連携協定)に反対する各市民団体との共闘に広がっている」と自信を深める。
活動の中心である街頭演説では、人通りの多い交差点を避け、住宅路地に入ってハンドマイクで辻立ちするなど、草の根運動を常に心がけてきた。
ひこね燦ぱれす(彦根市)で開く二十三日の演説会には市田忠義・書記局長を迎え、選挙戦に弾みをつける。
なお、日本維新の会との連携を図ろうとする長浜市議会会派「長浜維新の会(三人)」代表の押谷憲雄市議は「候補者擁立について日本維新の会の判断を待っているが、時間的に厳しいのではないか」と述べた。






