曽我直弘氏と宮本貞治氏
◇全県
県はこのほど、県の文化の振興に貢献し、顕著な功績を残した個人・団体に贈る今年度の「県文化賞」に県立大学前学長の曽我直弘氏(78)=神戸市=、木工芸家の宮本貞治氏(59)=大津市=の二人に決まったと発表した。同賞等の贈呈式は五日、県公館で開催される。なお県文化賞は昭和五十一年度から実施しており、今回で三十七回目。今年度の受賞者・団体は、次の通り。
【文化賞】曽我直弘氏(78)=神戸市=無機材料科学、材料科学セラミックス分野では、日本を代表する世界的研究者。平成十年から十三年にかけて、県立大学工学部教授。十七年から同大学大学長、十八年以降は公立大学法人県立大学理事長・学長として、近江環人地域再生学座などの設置に尽力。今年瑞宝重光章受賞。
▽宮本貞治氏(59)=大津市=内弟子を経て、昭和五十九年に独立し工房を構える。同年の日本伝統工芸展に初入選し、その後も数々の賞を受賞。六十三年は日本工芸会正会員に認定され、主に日本伝統工芸展を発表の場にしている滋賀を代表する木工芸作家。平成十六年には県指定無形文化財保持者に認定される。京都美術工芸大学教授。
【文化功労賞】伊藤光子氏(72)=栗東市=わかりやすい合唱指導を重ね、作品を的確に捉えた演奏は、高く評価されている。同氏が指導する女声合唱栗東カレンヂュラ、女声合唱彦根水すましは、全日本おかあさんコーラス全国大会でグランプリを受賞。
▽川崎透氏(78)=大津市=昭和四十八年から写真撮影を開始し、大津市写真展覧会(特選二回、準特選五回)、県写真展覧会(入選多数)など多数の受賞。大津市写真連盟会長、県写真連盟会長などの役職を歴任し、現在は県写真連盟顧問を務める。
▽藤樹先生献書会=昭和五十九年、高島市で設立。中江藤樹の教えを基軸に、書道教育の発展に努める。昭和五十九年に第一回藤樹先生献書展を開催し、今年度までの延べ出展数は四万点以上にのぼる。また、愛媛県大洲市と「高島・大洲交流書道展」を合同開催した。
【文化奨励賞】上田明美氏(36)=大津市=ドイツ国立マンハイム音楽大学芸術家育成課程を最優秀で卒業。在学中にヴァレンティノ市国際音楽コンクール(イタリア)第一位を始めとして、多くの国際コンクールにおいて上位入賞を果たしている。
▽大西實氏(65)=彦根市=製造会社勤務を経て、湖東地域の伝統産業である麻織物業を営む家業に携わり、平成二年には家業を継承し、父親から伝統を引き継ぐ。平成五年には近江上布伝統工芸士に認定される。一貫して近江の麻織物の普及に努める。
▽葛川民芸保存会(大津市)=昭和四十五年に設立。葛川祭とは太鼓廻しと高張り堤燈奉納で構成されており、その歴史は約千年前までさかのぼるが、この祭を毎年七月十八日に運営している。練習会に地元中学生の参加を呼びかけ、伝統文化を守る活動も。
【次世代文化賞】 北川安希子氏(29)=大津市=成安造形大学造形美術科日本画クラス卒。在学中から京展などに入選。大学卒業後も県内外においてグループ展や個展を開催。昨年は第三回京都日本画新展において大賞を受賞。
▽西川茉利奈氏(28)=高島市=東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程終了。ドイツ国立ベルリン芸術大学に留学。今年、同大学を首席で卒業。十七回ポーランド・ウッジKiejstutBacewicz国際コンクール第三位を始め、国内外の音楽コンクールで上位入賞多数。








