卒原発と女性前面に 大掛かりな第4極目指す
◇全県
嘉田由紀子知事が来夏の参院選に出馬する可能性が指摘されている中、石原慎太郎東京都知事が先月二十五日、辞職と新党を結成して次期衆院選へ立候補すると表明したことで、県庁内の一部では「嘉田知事も触発され、解散が年明けに延びそうなら、第四極を目指して衆院選に転出するのでは」との見方が強まっている。三選出馬か、国政転出か、嘉田知事の去就が注目を集めている。 【石川政実】
石原氏は同二十五日の緊急会見で、橋下徹大阪市長が代表を務める「日本維新の会」との連携を模索するとし、第三極の結集に意欲を見せた。
片や地方政治から日本を変えようと、嘉田氏は自ら塾長になって「未来政治塾」を開講しているだけに、石原新党や日本維新の会の動向には強い関心を抱いてきた。
湖国政界筋では「石原氏、橋下氏、安倍晋三自民党総裁らの右寄り路線には、正直、嘉田氏は違和感がある。このため環境(卒原発)や女性をキーワードに、歌手の加藤登紀子氏といった文化人を巻き込んでドイツの緑の党のような新党を立ち上げ、第四極として次期衆院選に打って出る公算が強い。最終的には、第三極連合に合流する可能性もある」との見方が急浮上している。
これに対し、自民党県議の一部は「ちょう落の民主党だけに、起死回生策として、女性票の掘り起こしができる嘉田氏を党首に担ぐウルトラCも選択肢に入ってくるだろう。この場合、嘉田氏と民主党現職の川端達夫衆院議員との話し合い(知事選も含めて)が絶対条件になる。さらに第三極では『国民の生活が第一』の小沢一郎代表も、嘉田氏を担ぎ、イメージアップを図りたいと思っているかもしれない。もっとも、嘉田氏は、次期衆院選後、政権与党になる見通しがないと、話には乗れないだろう」と予想する。
評論家の八幡和郎氏は「嘉田さんは今後、いろんな場面で、女性閣僚として引っ張りだこになってくる。そうかと言って知事を辞めて新党から出馬しても、与党でなければ意味がない。仮に維新や石原新党の第三極連合が政権をとった場合、総理には石原氏が予想される。嘉田氏は、憲法破棄などの石原氏とは、そりが合わないはずだ。そうなると、来夏の参院選で、自民党から出馬し、総務大臣などに就く方が現実的かもしれない」と見ている。
知事三選か、それとも衆院転出か、嘉田知事の周辺は騒然としてきた。






