滋賀県は1万3千人が死傷
◇全県
国の有識者会議はこのほど、東海沖から四国沖の「南海トラフ」(注)沿いで起こるとされる巨大地震(M9クラス)が発生した場合、津波などの影響で国が平成十五年に出した想定の十三倍に及ぶ三十二万三千人が死亡するとの被害想定を発表した。
県内では津波の被害はないものの、地震の震度は最大で6強となり、揺れや火災による建物倒壊・全焼などで死傷者が一万三千人に上るとしている。
今回公表された県内の被害想定では、震源地が日本列島により近い「陸側ケース」で、冬の深夜に地震が発生した場合、建物倒壊や家具転倒などにより死者が五百人、負傷者は九千八百人に上る。
冬の午後六時では、揺れによる建物全壊が七千八百棟、液状化による建物全壊が二千六百棟、土砂崩れによる全壊が八十棟、それに火災による焼失の二千七百棟を加えれば、合計一万三千棟に達する。
県防災危機管理局の蚊野宏之主幹は「非常に大きな地震が起こり得るということを念頭に、正しく恐れて備えなければならない。ただ、建物耐震化率や家具等転倒対策実施率を一00%まで高めれば、五百人と想定された死者を四十人に減らすことができる。県では、消防・救助活動体制の充実、自助・共助の取り組みの推進などを検討していく。また関西広域連合での連携にも努めたい」と話している。
南海トラフ=静岡県の駿河湾から四国の室戸岬沖を通って九州沖までの約七百キロに及ぶ海底の溝(トラフ)のこと。このトラフ沿いは、非常に活発で大規模な地震帯である。







