あらためて再稼動に慎重姿勢
◇全県
嘉田由紀子知事は十二日、京都府の山田啓二知事と合同で関西電力の大飯原子力発電所(福井県おおい町)の地震・津波対策を視察し、あらためて再稼動に慎重な姿勢を示した。この視察は、県の防災計画や今後の対応のため、従来から検討していたもの。
福井県に「被害地元」への配慮求める
同原発の電気出力は四七一万キロワット(一~四号機)で、ほかの高浜原発(三三九・二万キロワット)、美浜原発(一六六・万六キロワット)を上回り、関電の中核電源に位置づけられている。
視察で両知事は、関電側の説明を受けながら、構内のタンクエリアの冷却系、空冷式非常用発電装置、使用済燃料ピット、海水ポンプ予備モーターの状況を確認したあと、関電に対して質疑を行った。
この中で関電は福島原発事故を受けて、安全対応として、(1)電源確保(2)水源確保(3)浸水対策―に重点をおき、非常用発電装置や海水ポンプモータ、大容量ポンプの配備、緊急対応体制の強化を図ったと説明した。
視察を終えて嘉田由紀子知事は「被害地元」として「稼動は慎重に時間をかけて行うべきという基本的な姿勢は変わっていない」、山田・京都府知事も「恒久的な措置がまだなのに、応急的な措置で稼動するのは慎重でないといけない」と述べ、両知事ともに慎重姿勢をあらためて示した。
ただ、福井県知事の今後の再稼動判断については、山田京都府知事は「圧倒的に識見、蓄積をもっている福井県の立場を尊重する」としながらも、事故被害の及ぶ京都府、滋賀県への配慮を求めた。
嘉田知事は「(福井県は)原子力発電所が稼動しないと雇用、経済は大変だと分かる。第三の道を一緒に探るところを、自治体同士で思いを共有することも大事だが、ここは国が積極的に動いてほしい」と話した。







