被爆二世桜の植樹や戦時食試食など 多彩な開館式典・イベント
◇全県
県は三月十七日、東近江市下中野町の東近江市の旧愛東支所を改修して、県民の戦争体験を語り継ぐ施設「県平和祈念館」をオープンする。
県民から寄せられた写真や手紙など県が収集した戦争関連資料二万五千点や戦争体験者や遺族らから聞き取った体験談千三百人分などを展示するもの。十七日の記念式典では、広島の被爆桜の植樹なども予定されている。
祈念館は、県が市から旧愛東支所を無償で借り受けて昨年八月から改修工事を行なってきた。施設は鉄筋コンクリート造り二階建てで、延べ床面積が三千平方メートル。一階が展示場、二階が研修室となっている。年間の来館者として、約三万二千人を見込んでいる。
主な事業は(1)県民の戦争体験談や資料・情報の収集(2)体験談と体験にまつわる資料などを展示し、戦争当時のできごとや人々のくらしを紹介(3)ワークショップ、講演・講座など学習プログラムを実施(4)資料・教材の貸し出しや巡回展などを通じて、学校や地域での学習活動を支援(5)類似施設や関係機関と連携し、企画展や講演会などを開催(6)あいとうマーガレットステーションや菜の花館などの近隣施設と連携―など。
開館時間は午前九時三十分~午後五時までで、休館日は月、火曜日と年末年始。入館料は無料。運営は、県立県営となっている。施設の場所は、名神八日市ICより車で十分、近江鉄道八日市駅よりバスで二十分、道の駅「あいとうマーガレツトステーション」より徒歩五分に位置している。
一方、開館記念式典は十七日午後一時から、愛東コミュニティセンターと県平和祈念館で、「平和の燈」の点火式や広島被爆桜二世)の記念植樹などが行われる。
関連イベントとして、十七日は戦時食の試食(無料先着三百食)や紙芝居、十八日は缶バッジづくり、戦時食づくり、ミニコンサート(沖縄の音楽)、「あいとう芋煮なべ」の炊き出し(先着三百食)などが予定されている。
嘉田由紀子知事は「3・11からちょうど一年に当たるときに、平和祈念館を開館する意義は大きい。3・11も戦争も、市民の暮らしを根こそぎ奪っていくからだ。戦争体験者の高齢化が進む中、戦争の歴史と記憶をしっかりと今に伝えていきたい」と語った。
なお戦時食づくりなどへの参加希望者は、氏名・住所・電話番号を記載のうえ、県平和祈念館(〒527―0157東近江市下中野町431番地)あてに、郵送またはファックス(FAX0749―46―0350)、メール(heiwa@pref.shiga.lg.jp)で申し込む。詳しくは、TEL0749―46―0300まで。









