臨戦態勢の民主、候補者選考急ぐ自民
◇全県
橋下徹・大阪市長率いる「維新の会」は、次期衆院選で三百人の候補者擁立に向けて準備を進めており、滋賀県内の各党も戦々恐々だ。民主党県連の定期大会が四日、野洲市で開催されたが、同党県連代表の田島一成・衆院議員(49)は「たとえ“維新の会”が滋賀県に乗り込んでこようとも、きちんとやるべきことをやるだけ」と気を引き締めていた。波乱含みの次期衆院選を追った。【石川政実】
自民党県連の石田祐介幹事長は「“維新の会”がどこの党との連携を狙っているのかわかりにくい。大阪都構想を掲げているが、地方都市をどうするのか。滋賀の有権者の共感を得られるか疑問」とクールに受け止めている。
共産党県委員会の奥谷和美委員長は「現在、四選挙区全てで候補者を擁立するため人選を進めている。“維新の会”は小泉純一郎氏の構造改革路線の流れであり、正体を明らかにしたい」と迎え撃つ構えだ。
みんなの党県議会第1支部長の蔦田恵子県議(50)は「1区からなんとしても候補者を擁立したい。“維新の会”と連携すれば、勝てる。今後、文化人などにアプローチする」と意欲を示した。
このように“維新の会”をにらんで各選挙区の動きがあわただしくなってきた。
【1区】1区は民主党の川端達夫・総務大臣(67)の牙城である。同氏は、民主推薦で女性市長の中で最年少の越直美・大津市長(36)を当選させ逆風に歯止めをかけた。これに対し自民党第1選挙区支部では昨年十二月に候補者を公募し、先月三十一日に締め切ったところ、五人が応募。同支部ではこの三日に役員会を開き、今月中に論文提出を求め、来月中には一人に絞ることを決めた。
【2区】民主党県連代表に再任の田島・衆院議員が議席を守っている。片や自民党第2選挙区支部では昨年十二月から公募し、先月十六日に締め切った。 応募したのは、自民党県連政調会長の川島隆二県議(40)と上野賢一郎・元第一選挙区支部長(46)の二人。このため同支部は六日、選考委員会を開催し、両氏から政策を聞いた。十七日ごろに決定するとみられる。ガチンコ勝負だけに、誓約書があってもしこりが残りそうだ
【3区】自民党第3選挙区支部も2区同様に公募し、先月十六日に締め切った。一昨年の参院選に出馬して落選した武村展英氏(40)だけが応募。この十日に同支部の選考委員会が開かれ、同氏が政策を述べる。最終決定は今月中だが、脂の乗った民主の三日月大造衆院議員(40)が立ちふさがるだけに、決定まで紆余曲折が予想される。
【4区】民主の奥村展三・文科省副大臣(67)に、自民党第4選挙区支部長の武藤貴也氏(32)が挑む。「勝てる可能性のある選挙区」(みんなの党の蔦田氏)との見方もあり、同党や“維新の会”が割って入る可能性もある。







