市立病院体制整備委員会
◇東近江
東近江市は、平成二十五年度からの国立病院機構滋賀病院を核とする地域医療体制の再編に伴い、昨年六月に策定した能登川と蒲生の市立病院等整備計画の具体策を検討する「市立病院体制整備委員会」を設置、二十五日市役所で初会合を開いた。
同委員会は、整備計画作成後の住民ニーズや要望、日進月歩の医療環境の変化を受け、二市立病院をどのような病院にするのかの新たな見直しが求められる中で、三つの公立病院がそれぞれの役割と連携を強化しながら地域医療を担っていくより具体的な方向性を検討するもので、十月に第二回会合を開いて計画案をまとめる。これを受けて市は、対象地域での住民説明会を開催したのち、十一月末ごろに実施計画を策定することにしている。
初会合には、滋賀医大付属病院長、東近江医師会長、三公立病院長、県、市議、能登川と蒲生地区まちづくり協議会長など委員十五人が出席。委員長に中村喜久生・東近江医師会長、副委員長に藤居正博・能登川地区まちづくり協議会長を選んだあと、市から整備実施計画の素案が示された。
それによると、能登川病院については、整備計画と内容を変えないが、「専門医が中心となる肝臓疾患に対応する」ことを追加し、救急医療については「診療時間内のみ対応する」としていたのを「可能な範囲で対応する」に変更した。
蒲生病院については、病院建物の老朽化と未耐震により敷地内に改築。六十床の入院ベッドを置くか、置かないかの選択を検討するとあったのを最大十九床までのベッドを置く有床診療所施設とすることに見直した。また、同医大の家庭医療学講座を開設して家庭医を養成する先進的な医療教育機関と位置づけ、内視鏡検査を中心とした消化器内科や人間ドックなどが受けられる検診センターも設けるとした。
また、内科、循環器内科、神経内科を統合した総合内科には、家庭医の指導医師三人を新たに配置し診療にあたることや長峰と鋳物師診療所の検診をそれぞれ週三回に増やすことを盛り込んだ。脳神経外科と婦人科については、新体制後の受診状況等をみて再検討する。
家庭医療学講座を開設することについて柏木厚典・滋賀医科大付属病院長は「うまくいけば、蒲生地区は日本の地域医療のモデルにもなる」との期待と支援を述べ、県の角野文彦技監は「なんでも診てくれる県内の家庭医を育てる場を蒲生地区に持ってきたい。そのための予算も確保していく」と話した。
このほか、三病院間にシャトルバスを走らせ、利用者の便宜を図っていくことも明らかにした。






