女性防火クラブ日野・蒲生支部が研修会
◇東近江・蒲生/日野
地域の防火防災意識を高める役割を担う「東近江女性防火クラブ日野支部・蒲生支部リーダー研修会」が十四日、日野町林業センターホールで開かれ、両支部の代表者九十四人が参加した。
東近江行政組合消防本部管内は、昭和五十八年度から女性防火クラブの普及・推進を図り、平成二十三年四月一日現在で三百二十三クラブ(一万三千五百六人)が初期消火訓練の実施や応急手当・救急講習会の開催などに取り組んでいる。
いざというときに必要となる災害対応力。その重要性を再認識してもらおうと、今回の研修会では、緊急消防救助隊として福島県へ出向した日野消防署救急広報係長の伴信男さんが、東日本大震災被災地の様子や消防隊員の活動内容を写真とともに解説した。
全国から被災地へ派遣された消防・救急隊員は約二万八千人。津波にのみ込まれ、原形を失ったまちは「まるで爆弾が破裂したようだった。体に感じる余震は数知れず、それに慣れてくることが怖かった」と振り返る。
その中で、三食ともカップラーメンとレトルトご飯で済ませ、風呂にも入らず寝袋で仮眠をとり、放射線の防御服を着用しながら朝から晩まで何の手掛かりもない行方不明者を人海戦術で探し続ける日々。伴さんは「現地に行くと空がとても青かった。その状況と目の前に広がる惨状に違和感があり、本当につらかった。消防隊員も医療関係者も、助けられる命を救うことができなかった阪神淡路大震災の悔しい思いを胸に刻んでおり、被災地では教訓を生かして知恵を絞りながら頑張っている」と語った。
家族そして家を失っても生きていかなければならない被災者の姿を目の当たりにし、伴さんは「お前の覚悟はどうか」と問われている気がしたという。
窮地を救い合えるのは、やはり人と人との絆。同署予防係の藤江友紀副士長は「支え合える人がいないと、有事の際は乗り越えられない。できないことよりもできたことを重視する訓練で、何よりも地域コミュニティーの絆を深める場としての活動を優先させてほしい」と呼び掛けた。
なお、今年度の両支部の支部長・副支部長は次の通り(敬称略)。
《日野支部》支部長=山岡さつき▽副支部長=相坂久江
《蒲生支部》支部長=桜井和子▽副支部長=高橋直美






