岡崎先生「口から始まる心と体の健康」
◇東近江・八日市
滋賀県歯科医師会湖東支部(井田亮支部長)による市民公開健康講座「歯科医師からみた食育」が十六日、八日市商工会議所四階大ホールで開かれた。
市民講座には、保健師や幼稚園、保育園の先生、幼児や児童の保護者、歯科医療関係者ら約二百人が参加し、くつろぎを感じながら食べる楽しい食事など、正しい食育こそ心と体の健康につながることを学び、家庭や家族のあり方を探った。
岡山大学歯学部小児歯科学講座の岡崎好秀先生は、講演「カムカム大百科―歯科医師から見た食育―」で、歯の基本「食べ物を噛(か)むために生えてくる」を前提に、日常生活の中で「歯を失わないために何が必要か」と問い掛けた。
北海道の旭山動物園になぜ人気が集まるのか。自然に近い育て方(食べ物、エサ場、習性など)に工夫し、動物をひもじい状態に置き「常に空腹感を保っている」と解説した。
人間も動物と一緒で、子供がほしがる物をすべて与えていたら、人はダメになる。おやつの時間が決まっている子は、我慢する心が自然に生まれ「歯の治療態度も怖がらないことを統計が示す」と。
また、物を噛んで食べる子は、食べる意欲が増すことで「積極的な行動や能力向上につながる」とも。さらに、噛むことによって胃から酸が出て、口から入る細菌を殺すと同時に「お腹の働きをよくする」と、噛んで食べることの大切さを強調した。
噛むことによって唾液が出る。唾液は体を保護する菌を持っているから、食べ物の違い(和食、ファーストフード)よりも、噛む回数が排便に影響を与え、一口三十回が目安という。
一方、口を開いている子供は、前歯で物を噛まない人に多い。口から空気を吸うことで、インフルエンザにもかかりやすく、言語障害の原因になる恐れもある。
だから、子供には小さく切って食べ物を与えず、前歯で切って奥歯で噛む習慣を付けることが重要で、口を開いている人には前歯で噛む努力を求め、子供の時から歯に良い食べ物を選ぶ力を付けさせる工夫を母親に求めた。







