カバタある住まい提案
◇湖西・高島
高校生を対象にした第一回「建築甲子園」(日本建築士会連合会)で、県立安曇川高校が全国優勝した。「地域のくらし」をテーマにした同大会には、各都道府県の予選を経た三十四作品が、全国審査にかけられた。審査はテーマの理解度、提案度、具体性、独創性、表現力を目安に、はじめに審査委員各自が全作品を採点し、討議しつつ勝敗を決めた。
県立安曇川高校の作品は「わたしのまち油田」。審査では、「棟廻りや模型をみると新しく建てられた計画であり、家の内外隅々にまで水が引き込まれ利用されている。この作品を通して琵琶湖西岸に位置する油田地域に、比良山系からの湧き水(生水)による川端と呼ばれる生活用水システムがあることをはじめて知ったが、それを巧みに取り入れた住まいの提案である。加えて建築には、地域で捨てられてしまう民家の再利用と、人間の手が入らなくなり減少する葦原の再生を意図して、新しい構成材として古材と葦が建築の各部分に用いられている。地域とのつながりに加えて、構成材の特性を生かした古くて新しい形態による建築的構成も明快で、意図が的確に豊かに表現されている。各所に生水が行渡る住まい方、そこでの生活行為が具体的に建築化され、何よりもここでの暮らしの楽しさが伝わってくるところが素晴しい。近所の人たちや子どもたちが集まってきて、自分の家のようにくつろぎ、にぎわう様子が目に浮かんでくるようではないか。自分の意図を大きく分かりやすく表現し、提案内容と手書きが合っているプレゼンテーションも良かった」と高く評価された。






