児童と地域住民 新エネルギー知る
◇東近江・日野
地域に開かれた学校づくりを目指す日野町立桜谷小学校(井阪尚司校長)は二十一日、「豊かな学び桜谷講座」(全六回)の第二回を校内で開講した。参加した小学五、六年生の児童と地域住民は、新エネルギーについて専門家から学び、今から行動を起こす重要性を再認識した。
第二回講座のテーマは、一人ひとりの未来にかかわる「地球を救う新エネルギー」。まず、NPO法人菜の花プロジェクトネットワーク代表の藤井絢子さんが、菜の花からバイオ燃料ができるまでの仕組みや酸欠状態でSOSを発している琵琶湖の現状を解説。
「(菜の花のバイオ燃料は)空気も大気も汚さず、人間の体にもいいエネルギー。遠くから化石燃料など資源を持って来るのではなく、自分たちの身の周りでエネルギーを作ることが大切」と説き、「今がチャンス。毎日の暮らしの中で、ちょっと工夫するだけでみんな生き延びることができる。今日から少しの工夫を始めましょう」と呼び掛けた。
続いて、国土交通省近畿地方整備局と連携し、水草や雑草などからバイオエタノールを生成する実証実験に取り組む長浜バイオ大学の大島淳教授と東近江市建部下野町にある株式会社スリー・イーの福谷泰雄社長が講師として登場。
酵母の働きを利用して食物から酒が生産されるのと同じように、燃料となるアルコールを食料資源でない雑草や水草から生成しており、福谷社長が児童の目の前で生成過程の一部を実演した。
蒸留前の発酵済み雑草のにおいをかいだ児童らは「甘酒のにおいがする」と顔をゆがめつつも、「研究の結果を出すまでにどのくらいの期間がかかったのか」や「新しい実験はしているのか」など次々と疑問をぶつけ、新エネルギーへの関心を広げていた。
福谷社長は「草からアルコール、さらにエネルギーになることを知った上で、未来を背負って立ってほしい」と語り、大島教授も「エネルギーがなくなると、食べ物も食べられなくなる。化石燃料を使うのではなく、工夫していい物を作ることが大切。未来は君たちにかかっている」と、地球を守るバトンを渡した。







