8月28日 日野町で上映会
◇東近江・日野町
今こそ命・医療・介護問題を考える機会にしてほしいと、日野町上映実行委員会(藤澤政男委員長)は十七日、ドキュメンタリー映画「いのちの山河~日本の青空2~」の試写会(後援=日野町、同町教育委員会)を日野公民館で開いた。
映画の舞台は、岩手県和賀郡沢内村(現西和賀町)。山あいに位置する沢内村は陸の孤島と化すほどの豪雪地帯で、長く無医村であったことから多病多死、さらに住民所得が県内最低というへき地だった。
村が抱える慢性的課題“豪雪・多病・貧困”の三悪を克服しようと立ち上がったのが、沢内村生まれの深沢晟雄氏(一九〇五~一九六五年)。東北帝国大学法文学部を卒業後、上海銀行や台湾総督府、満州拓殖公社などに勤務し、敗戦後、沢内村に戻った。
農業の傍ら、高校の英語講師を務めたことがきっかけで教育長に就任、新しい村づくりに向けて行脚と対話の姿勢で、婦人会づくりや広報創刊、ナメコ栽培普及にも力を尽くし、三年後には第十八代村長に当選した。
「人間尊重、生命尊重こそが政治の基本である」との理念を掲げ、憲法二十五条を盾に、昭和三十六年、全国に先駆けて老人と乳児の医療費無料化に踏み切り、全国初の乳児死亡ゼロも達成した。
約二時間におよぶ映画では、幸せを願う革命家ともいえる深沢氏を中心に、どん底の状態から自分たちの手で生命行政を実現した村民たちの奮闘の日々と数々のドラマが、史実に基づき感動的に描かれている。
高齢化の進展や医療技術の高度化、診療報酬引き上げによる医療費の増大などで、全国的に国民健康保険の運営はひっ迫した状態に陥っており、住民の命を守る地域医療の在り方も問われている。
地域住民約百人が訪れた試写会で、同実行委員会の藤澤委員長は「村民が一丸となって難題に立ち向かい、その生きざまがまとめられている。一人でも多くのみなさんに見ていただき、よりよいまちの在り方を考えるきっかけにしてほしい」と、上映会への来場を呼び掛けた。
大津・草津・湖南市に続き県内で四カ所目となる「日野町上映会」は、八月二十八日に日野町町民会館わたむきホール虹で催される。上映時間は午前十時半からと午後二時からの二回。
チケットは、前売り(大学生以上)千二百円、当日千五百円(高校生以下八百円)で発売中。詳しくは、同実行委員会事務局・奥村さん(0748―52―5590)へ。







