南比都佐小 独自の出前授業スタート
◇東近江・日野町
日野町立南比都佐小学校(江川久雄校長)は二十二日、さまざまな分野の専門家を招く「本物体験プロジェクト」の第一弾として、滋賀医科大学医師による出前授業を行った。
この出前授業は、学校独自の新たな取り組みで、児童の年代や学習範囲に応じて、その道のプロたちに協力を求め、二時限分の授業を実施してもらうもの。
第一回は、県教育委員会生涯学習課の全面支援を得て、滋賀医科大学解剖学講座准教授の相見良成医師が来校。六年生三十一人を対象に「ヒトや動物の体」をテーマとし、元外科医でもある医師ならではの観点から人体の不思議を分かりやすく解説した。
心臓・肺・胃腸・肝臓・腎臓の位置や働きに関する出題に対して、全員がリモコンのボタンを押して答えるデジタルな授業。少しでも理科に興味を持ってほしいとの思いから、相見医師は「滋賀医大から特別に人工心臓を持って来ました」と市販のエアポンプを児童に手渡し、人工心臓に見立てて弁の役割を説き、手作りの道具を使った実演から尿ができる仕組みを教えた。
児童らは、聴診器をあてたときに聞こえてくる正常な弁の音と病気の弁の音の違いを体感し、金属以外に豚や牛の臓器の一部から作られた人工弁の映像から最先端医療にも触れた。
山本実央さんは「クイズにほとんど正解できた」と喜び、木村美凪さんは「臓器の模型にも触れられて、おもしろかった。心臓の中に弁があるということを初めて知った」と知識を深め、今井萌さんも「いつもはノートに写す授業が多いけど、今日は(教科書の内容よりも)詳しく学べた」と話していた。
最後の質問時間では、「ブドウ糖はどんな働きがあるのか」や「血液が体から出ているところはあるか」など人体に関するもの以外に、「手術は怖くないか」や「死んだ人を生き返らせたことはあるか」、「仕事で失敗したことはあるか」と医師という職業に対する素朴な疑問も飛び出した。
相見医師は「各臓器みんな助け合いながら、一人ひとりの体ができている。自分が生きていくためにも全体で助け合うことは、学校生活でも同じ。目標に向かって努力を続けてほしい」と呼び掛け、授業後には児童と一緒に給食を楽しんだ。
今後、四年生を対象とした京セラによる理科の授業や五・六年生を対象とした救急救命士による総合学習のほか、短距離走のトップアスリートによる体育の授業も予定されている。






