深刻化増す医師不足 市の施策に助言や提言
◇東近江・東近江市
東近江市は、診療科の減少や緊急患者の受け入れが難しくなるなど医療サービスの低下が深刻化している蒲生、能登川の二市立病院の運営改善案等を検討する「東近江市地域医療体制検討会」を設置し、二十七日に第一回会合を開く。
委員会は、東近江医師会会長、京都府立医科大、滋賀医科大の両学長、市内の病院長、学識者、関係団体の代表、行政ら十九人で構成。慢性的な医師不足の効果的な対応策を考え、公立、私立の病院と開業医の連携強化を図り、地域医療体制が確立する助言や提言をまとめる。
市は、昨年一月に市立病院等整備委員会を発足させ、十一月末までに計四回の会合を開催したが、市立病院等整備計画案を策定するにあたり、系列の大学病院から派遣されていた医師の引き上げや退職が続き、不足している医師の確保が厳しい状況では、検討作業は続けられないとして委員会を休止、今後の医療情勢の変化をみて、改めて委員会を再開するとした異例の経緯がある。
その後も市立病院の医師不足は深刻化を増し、能登川病院では、平成十五年には常勤医師十四人だったのが現在は半数以下の六人に、蒲生病院でも十三人から八人に減少。これに伴い能登川病院では整形外科、小児科、眼科が、蒲生病院では、整形外科の入院受け入れを止めたほか、出来なくなった手術もある。
市は、緊急策として昨年十月、五百万円までの就業支度金を準備して、医師確保に努めたが応募者はなく、慢性的な医師不足は、市立病院経営の大きな壁となり、このまま続けば地域医療の崩壊につながるとして危機感を募らせている。
設置される委員会では、医療現場を熟知する学識者や医師等から二市立病院の改編を含めた役割分担、医師確保のための方策、開業医との連携等で地域医療の再生を図る建設的な提言を示し、市が取り組むべき施策につなげる役割を果たす。
市では、こうした二市立病院の現状と課題を広く知ってもらうための住民説明会を十八日から二十日までの三日間、あかねホールとやわらぎホールでそれぞれ二回開催する。
日時は次の通り。
【あかねホール】18日午後8時~、19日午後1時半~。
【やわらぎホール】19日午後8時~、20日午後1時半~。






