医療機関利用側の心得学ぼう コンビニ受診なくす勉強会
◇東近江・近江八幡市
地域医療崩壊の要因となっている医師不足。その原因は、医療制度と、過酷な労働条件に伴う医師の退職といった医療現場の疲弊、医学生の診療科の敬遠などにあるとされている。地域医療は、病院従事者や医療関係者だけの努力では解決できない社会問題となっており、医師確保のためにも受診する側のモラルや協力が求められている。
そこで、近江八幡市の主婦・國司まゆさんが東近江地域の子育て中のお母さん約二十人に声をかけ、軽度な疾病で受診の必要がないのに病院に治療に訪れるような“コンビニ診療”や、自己中心的な無理難題を押し付ける“モンスターペアレント”をなくそうと、「子供の医療勉強会」をスタートさせた。地域医療の分野で住民が主体的に活動をスタートさせるのは、県内でも初めてのケースとして注目されている。
先月二十五日に近江八幡市の東近江健康福祉事務所別館で開催した第一回勉強会には、近江八幡消防署の救急救命士を招いた。
参加者からの子供がけがや持病の発作などの時に救急車を呼んでもいい基準、熱中症の時の対応などについての質問に、「まず、かかりつけの病院(医者)や小児救急電話相談(♯8000)に電話してアドバイスを受ける。熱中症や高熱の場合は首・脇・足の付け根の内側の太い動脈部分を冷やす。立つことができ、歩けて、意識があれば、まずだいじょうぶ。立てない、意識がない状態なら救急車を」などとアドバイスした。
また、最近の統計を示しながら、子供の救急出動の場合、軽症がほとんど(八割以上)で、重症となるのは急病や事故でも全体の一―二パーセントであることを紹介した。
その上で、インフルエンザ、車の閉じ込めやスポーツなどでの熱中症、水難事故などは、いずれも予防ができるものだとして、親が目を離さないことが一番だと強調した。
特にこれから心配な季節になる熱中症については、尿が出ていない、のどが乾いたと感じた時は、水分が足りていない状態と指摘し、スポーツドリンクなどで十分に水分補給するよう注意した。
勉強会の名称を「はちどりの会」と決め、今年度はあと小児科病院訪問など九・十二・三月に三回の開催を予定している。最終的には、兵庫県立柏原病院の小児科を守る会が作ったリーフレット「病院に行く、その前に」の滋賀・東近江版をつくることにしている。






