安土町 小中学校に配布
◇東近江・安土町
安土町と町教委は、昨年十月に西の湖が湿地の保全と賢明な利用をめざしたラムサール条約に登録されたことを記念して、西の湖の環境学習のための副読本とDVDを作成し、町内の小学四年生以上の児童と中学生に配布した。
副読本は、「西の湖を見つめて…」(A4判、カラー十八ページ、千部作成)と「西の湖とヨシ群落」(A5判、カラー十八ページ、二千部作成)の二種類。
「西の湖を見つめて…」は、西の湖で漁師の経験をもち、西の湖のことなら隅から隅まで知り尽くし、子どもたちを船に乗せて西の湖の今昔を語って聞かせる「西の湖探検学習」を続けている町内下豊浦在住の奥田修三さん(83)から、木野和也町教育長が聞き取った話を「安土の子どもたちに『西の湖』を語りつぐ」として、「子どもの頃は水が澄みきって、湖底の貝が口を開けているのが見えた」など西の湖の思い出をはじめ、干拓、漁師、環境、自然、願いなどにまとめ、古い写真や町内の環境学習の様子、ラムサール条約に関する資料などと共に、掲載している。
「西の湖とヨシ群落」は、ラムサール条約やヨシ群落保全区域などについての解説と、植物・魚貝類・鳥類の写真、干拓前後の地図比較などが、コンパクトにまとめられ、携帯にも便利。作成にあたっては、琵琶湖博物館など専門機関、各種団体・個人の協力があった。
DVD「西の湖物語」は、町内の有志でつくるまちづくり研究会のメンバーで、町の観光や風景などをカメラやビデオに収めている柴垣源二さんが撮影した昭和三十年頃から今日までの様子を紹介する映像を、教材用に編集した。二十枚作成し、市内の小中学校に五枚ずつ配布した。
町内の小学校では四年生に「西の湖探検学習」に取り組んでいることから、その際の教材として活用してもらうなど、学年に応じた活用方法を検討することにしている。また、中学校では、授業としてよりも、生徒会の環境委員などを中心に、生徒の自主的な活用・企画に期待している。
完成した副読本は、関係者の手づくりの色合いが濃く、それだけ「子どもたちに西の湖への関心を持ってもらい、西の湖の豊かな自然環境を大切に次世代に引き継ぎたい」という願いも伝わる。
県の琵琶湖総合保全市町交付金(平成二十年度から三年間、三百万円)を活用し、作成費は約百十万円。






