日野町内のヒツジたち
◇東近江・日野町
気温上昇により食欲不振や熱射病にかかりやすいのは、人間もヒツジも同じ。そこで、真夏への準備として、先月二十九日に日野町鳥居平地区、三十日に同町山本にある県畜産技術振興センターで、それぞれヒツジの衣替えが行われた。
●林太郎夫婦
鳥居平地区(奥村光男区長)は、平成十八年度東近江圏域事業「獣害のない元気な里づくり推進事業」により整備した放牧地で、県畜産技術振興センターから借り受けたヒツジ二頭を飼育。今年四月には、“鳥居平の豊かな自然を活かそう会(奥村史郎会長)”の活動趣旨に賛同する地域住民約三十人からの寄付でメス一頭を購入し、オスの林太郎に嫁を迎えた。
先月二十九日、夫婦のお披露目と草刈りの達人でもあるヒツジたちの夏仕度を兼ねて、「毛刈りイベント」を多目的広場で催した。 子どもからお年寄りまで約二十人が集まり、元県畜産技術振興センター長の三木勇雄さんと妻の宣子さん指導のもと、羊毛を使ったキーホルダーなどクラフト作りに挑戦。
孫の樹生くん(8)・駿生くん(2)と参加した奥村輝美さん(59)は「よく『メェーメェーさん見に行く』という孫たちと、野菜の残りなどを持って放牧地へ足を運んでいる。今回は、孫と一緒に楽しくクラフト体験ができてうれしかった」と話していた。
また、毛刈り名人でもある三木さんが、専用バリカンを使って素早い手さばき足さばきでカットを実演。参加者らは、あまりにおとなしく毛を刈られるヒツジに「催眠術でもかけてはるんちゃうんか」と目を丸くし、「急に寒くなるんちがうやろか、チョッキでもすいちゃって」と鳥居平地区のアイドルを気遣った。
●メェ~っきり
やせて大変身
先月三十日には、日野町山本の県畜産技術振興センターでもヒツジ約十五頭が、ウール一〇〇%のコートを脱ぎ捨て、暑い夏を乗り切る準備を整えた。
毛糸に適しているコリデール種は、一年間の履歴書ともいうべきフカフカの原毛(二~三キロ)を、電気バリカンなどで職員に刈り取ってもらった。
見学していた親子らは「美容院や散髪に行ったときのように、さっぱりして気持ちいいんやろうな」と、体重三十キロ以上もあるヒツジたちが身をゆだねる姿に見入っていた。
七月末から八月上旬頃には、園児・児童とその保護者を対象とした「夏休み羊毛クラフト教室」が開かれる予定。








