平成10年の調査開始以来
◇大津・大津市
大津商工会議所は、「平成十年の調査開始以来、過去最悪の景況感」とする平成二十一年一月~三月期の実績と四月~六月期の見通しを調査した企業景況調査報告書をまとめた。
会員企業百社にファックス方式で調査したもので、有効回答数は百社(回収率一〇〇%)だった。調査の結果を示す指数としてDI指数を採用した。これは実数値などの上昇率を示すものでなく、強気、弱気などの経営者マインドの相対的な広がりを意味する。
具体的には各調査項目について、「増加」・「好転」したなどとする企業割合から、「減少」・「悪化」したなどとする企業割合を差し引いた数値である。
それによると、景況感は前期に十年来の過去最悪水準にほぼ並んだが、今期はさらに悪化し、平成十年に同調査を開始して以来、過去最悪となった。
昨年九月、米欧発の金融危機が実体経済に波及して世界経済が失速し、その影響が国内景気の急速な冷え込みとなって大津市の製造業、非製造業にもはっきりと表れてきたためと考えられる。
製造業は前期に引き続いて過去最悪の水準となり、卸売業、小売業、サービス業(不動産業を含む)は今期に過去最悪となった。
前年同期比でみた「業況判断DI」は、前期降下したマイナス五〇から今期さらに悪化してマイナス五八となり、同調査で過去最悪。業種別にみると、製造業が二期連続で過去最悪水準となり、卸売業、小売業、サービス業(不動産業含む)は今期に過去最悪の水準となった。
「前年同期比でみた売上DI」は、前期降下したマイナス四三から今期マイナス六九とさらに大幅悪化し、売り上げが急減している。業種別にみると特に製造業がマイナス五〇からマイナス一〇〇と全社で受注が激減している。卸売業、小売業でもほとんどの企業で売り上げが落ち込んでいる。
「前年同期比でみた採算DI」は前期のマイナス四八から今期マイナス六一とさらに悪化が続いている。「採算水準」指数も前期マイナス九から今期マイナス二三と悪化している。業種別にみると、すべての業種で悪化しているが、採算水準は建設業のみプラス一〇と黒字企業の方が多くなっている。
「三か月前比でみた資金繰りDI」は前期のマイナス一八から今期マイナス一九と悪化が続いている。業種別にみると、建設業を除くすべての業種で悪化が続いている。





