長峰連合自治会が始動
◇東近江・蒲生
「このままでは住民間のトラブルに発展しかねない」。犬・猫のふん放置問題に取り組む長峰連合自治会(山北日出雄会長)は、より快適で安全なまちづくり形成に向けて、犬・猫飼育のマナー向上に本腰を入れ始めた。
千九百五十二戸、約六千六百人が暮らす長峰地区では、推定七百~八百匹のペットが飼育されているという。 同自治会は、昨年九月、飼育実態と住民意識を把握するため、全戸を対象にアンケート調査を実施。回収率は三八・四%で、回答者のうち四二%がペットを飼育し、大半が犬と猫だった。
注目すべき点は、「犬のふんの放置」に対して八五%の人が不快に感じていること。
その対処法として「犬・猫の散歩時、自治会指定のふん尿取用具持参を義務付け、持参しない散歩者に住民が注意する運動を推進したい」との自治会案には八五%が賛成するものの、「自治会が何をしても自分だけ良ければいいという人がいる限り、どんな良い案でもだめ。良い人なら注意しなくても普段からマナーを守っていると思う」や「住民が住民に注意するのは難しい」など課題も浮き彫りになった。
住民意見を参考に現状を改善していくため、犬・猫飼育マナー向上推進会を結成し、東近江市生活環境部と実効ある活動展開を協議してきた。
まずは家族の一員である犬・猫と快適に暮らす方法を飼い主自身に見つめ直してもらおうと、十二日午前十時から長峰コミュニティセンターで“犬・猫と快適に生活するために”をテーマに「講習会」を開いた。
講師は、県動物保護管理センター職員で獣医師の椴山昭光さん。参加者約八十人を前に、椴山さんは犬・猫の苦情が年間八百七件も寄せられている現状を説き、飼い主に必要な基礎知識と正しい飼育方法、犬・猫の習性に合わせたトラブル防止策を伝えた。
特に、団地内は浄化作用のないアスファルト歩道になっていることから、散歩するときに尿処理用の水を持参し流すよう呼び掛けた。
山北会長は、ペット飼育以外にごみや路上駐車など生活環境を脅かす課題を指摘した上で「自治会としても支援体制を含めて検討を重ね、犬・猫のふん放置問題を糸口にさまざまなマナー向上へとつなげていきたい」と意気込み、市の条例化も視野に運動を展開していく。






