“イタチごっこ”断つ効果に期待
◇大津。大津市
街の景観を損なう、電信柱に貼られたピンクビラや金融ビラなどの違反広告物(貼り紙)。いくらはがしても、人目のつかない深夜、業者によってゲリラ的に貼られるので、現行犯で摘発するのは難しく、イタチごっこが続いているのが現状だ。
大津市はこのほど、そんな悪循環をシャットアウトし、古都の景観を守ろうと違反広告物除却ボランティア「大津まちなかスッキリ士隊」を設立した。企業や各種団体、NPOなど十八団体百八十七人が応募し、市から委任を受けた。
貼り紙の除去はこれまで、県の権限によって年に約十回行われてきたが、大津市の中核市移行に伴い、権限が県から市へ移譲された。同市都市景観課によると、中核市になってすぐに市民ボランティアが設立されるのは珍しいという。
市民ボランティアの特長は、行政(大津市・警察)と連携しながら、身近な地域できめ細かく活動できる点。貼り紙を迅速に除去して「違反広告を許さない地域」という強いメッセージを発信することで、一定の抑制効果が期待できる。
ボランティアは腕章をつけて、二人以上のチームを組んで地域を回り、違反広告物を見つければ、専用ヘラで貼り紙をはがし、活動報告書を同市へ提出することになっている。
同市は七日、市役所で講習会と実技指導を実施。出席したNPO法人西大津防犯専務理事、川崎慶介さん(42)は「市民にとって貼り紙の除去は課題に上がっていても、権限の絡みがあってできなかったが、今回のボランティア活動は絶好の機会」と意欲的だった。






