カナダ・バンクーバー冬季五輪 モーグル日本代表内定を報告
◇東近江・日野町
バンクーバー冬季五輪(来年二月開催)スキーフリースタイル女子モーグル競技の日本代表に内定した日野町大窪出身の伊藤みき選手(21)=中京大三回生=が先月三十日、姉のあづさ選手(23)=中京大大学院一回生=と妹のさつき選手(15)=水口東中三年=とともに日野町役場を訪れ、藤澤直広町長らに喜びの報告を行った。
「三位以内で内定ということが頭にあり、ワールドカップを含めて(四位入賞が)三度目だったので『四位の伊藤みき』だという周囲の目が気になって、すごく悔しかった」と、みき選手が振り返るのは、今年三月に福島県で開かれた世界選手権猪苗代大会のモーグル決勝。
前回のトリノ五輪出場経験から「もっと強くなりたい」との思いを胸に、人一倍努力し心技体を磨いてきた三年間。「悔しくても明日は来る。結果はともかく満足ないい滑りができたことを今日の収穫として、いいスタートが切れたのだから明日も頑張ろう」と気持ちを切り替え、決勝翌日のデュアルモーグルで今季世界ランキング六位の実力を見せつけ、二位という好成績で五輪切符を勝ち取った。
「三年前、五輪の主役は一番いい滑りをした人がなれると実感した。もちろん金メダルはほしいが、結果を追い過ぎると、滑る前に結果がほしくなって自分自身のバランスを崩してしまう」と冷静に自己分析するみき選手。
報告会では「結果へ至る過程をスキップすることなく、自分のやるべきことを忘れずに地味な一歩を積み重ねながら、スピードなど課題をクリアし、大きな目標に向かっていきたい」と決意を語り、「生まれ育った日野町は心の支え。地元のみなさんの応援は本当に温かくて励みになる。もっといい滑りといい瞬間を見せられるよう頑張るので応援してほしい」と求めた。
みき選手のもう一つの心の支えであり、原動力は家族。父・公英さんと母・敦子さんの影響でスキーを始め、三姉妹そろってモーグル競技に打ち込んでいる。今年の全日本選手権モーグルでは、みき選手一位、あづさ選手四位、さつき選手五位と全員入賞を果たし、三姉妹での表彰台独占も夢ではなくなった。
全日本選手権デュアルモーグル三位という実力の持ち主であるあづさ選手は「(姉妹は)いい練習仲間であり、ライバルなので負けたくない。私も多くの課題を克服し、まだ残されているバンクーバーの出場枠を目指して頑張りたい」と闘志を燃やし、喜びと悔しさをかみしめながら自らの力を信じて練習に打ち込んでいる。
末っ子のさつき選手は「上手な人が身近にいて、よく教えてもらえるのでいい環境だなと思う。トップ選手と比べるとターンはまだまだ。もっときれいにできるようにしたい」と、先を行く姉たちを追い掛ける。
三姉妹を前に、藤澤町長は「明るい話題で、町民みなさんも期待している。三人そろって(五輪に)出場できるよう、これからも頑張ってほしい。また元気を与えてほしい」と激励し、町民あげての応援を約束した。






