五個荘東地区の11自治会参加「ご近所の底力」引き出そう
◇東近江・五個荘
認知症のお年寄りが徘徊(はいかい)によって行方不明になった―との想定でこのほど、地域住民らが非常招集や情報伝達、捜索などの訓練をする「認知症徘徊高齢者早期発見・保護訓練」が東近江市五個荘東地区で行われた。住民主体の訓練は全国的にも珍しく、地域ぐるみで声掛け・見守りが出来るまちづくりに期待が込められている。
認知症になっても安心して住み続けられるまちづくりのために、認知症の良き理解者を増やす一方、徘徊高齢者をいち早く安全に保護できる「ご近所の底力」を引き出そうと、同訓練実行委(地元自治会、五個荘支所、民生児童委員、福祉団体、市医師会などで構成)が開いた訓練で、五個荘山本町など東地区の十一自治会(千百九十四世帯、四千百七十八人)と消防団、民生児童委員ら約百三十人が参加した。
訓練は午前九時、本部から「認知症高齢者の東花子さん(70)=仮名=が行方不明になった」という連絡が各自治会長宅に入り、行方不明者の特徴や服装などを参加者に伝えて捜索がスタート。同地区を二つのブロックに分け、計八人の徘徊役を二人一組になって捜したほか、発見した時の声のかけ方やタイミング、保護の通報などに取り組んだ。
訓練後、五個荘東幼稚園で開かれた意見交換会で、参加者からは「事前に研修を受けて声の掛け方をイメージしていたが、実際には名前を聞くことすら難しかった。発見後の保護について、さらに勉強する必要がある」との感想が聞かれた。
一方、徘徊役の女性からは「いきなり後から大声で名前を呼ぶのは反省点です。認知症が進んだ人だと、それだけで怖くなり逃げてしまうことも」と話し、「一度、横を通り過ぎて、認識してもらってから笑顔で話し掛けるようにすれば」とアドバイスした。
なお、同訓練は五個荘地区全体に広げていく方針で、二十一年度に五個荘南地区、二十二年度に五個荘北地区で順次実施される。







