竜王みらいづくり共創会議が発足
◇東近江・竜王町
ふるさとを力強いまちにしていきたい―。竜王町山之上の岡山完一さん(64)ら町民有志十人が発起人となり、地元企業・商店の応援団として愛用運動を核に地域活性化策を考える「竜王みらいづくり共創会議」を九日に設立した。
設立のきっかけは、国内企業をものみ込んだ世界的な経済危機。特に自動車産業への影響は大きく、ダイハツ工業を有する竜王町も、来年度の法人町民税を前年度比二億七千万円減と下方予測している。
「竜王町にまで影響するとは思っていなかったが、急速な派遣切りなど身近な企業に世界的な経済危機の波が押し寄せている。ダイハツ工業もよりよい生産環境を求め九州へシフトしていく可能性も否めず、強い危機感を覚えた」と、会長に就任した岡山さんは語る。
自分たちの手で何とか力強い竜王町を築いていこうと、昨年八月から同志社大学政策学部・井口貢教授の指導のもと、町民と地元事業者らで、住民グループ結成に向けた構想を練ってきた。
顧問の井口教授(53)は「民主導でまちに貢献し、元気にしていこうという取り組みは、県内でも初めてではないか。国内を見てもたくさんある例ではないと思う」と話し、活動を成功させる秘訣に「市民のコンセンサスを得て、すそ野を広げていくこと」を挙げる。
同会議が目指すのは、内発的なまちの自律と再生。地道な活動を続ける民間団体や地域とともに歩んできた企業、学術研究者の研究・成果を結集し、“民産学の英知でつくる力強い地域の環(わ)”を合言葉に▽地域愛用運動▽環境改善運動▽人材育成▽政策提言・地域貢献▽啓発活動―を展開する。
運営費は、会員の会費(年間一万円、初年度目標会員数は三百人)と法人・団体対象の賛助会員の会費(一口五万円)、寄付金で賄う。
本格始動する平成二十一年度は、ダイハツ工業車の購買運動を重点目標に掲げる。岡山会長が友人から譲り受けたミゼット(昭和四十四年製)をマスコット車とし、新生活が始まる春の需要に間に合うよう今月下旬からチラシ配布で購買運動をPRする。また、看板設置や講演・集会の開催、景品配布なども検討中。
将来的にはダイハツ工業車にとどまらず、地消地産の観点から地元企業・商店の商品へも拡大し、愛用運動を進めていく方針だ。






