老舗和菓子店で12人挑戦
◇東近江・日野町
体験型観光や農家民泊を展開している三方よし!近江日野田舎体験推進協議会が一日、初企画の「近江日野の昔ながらの丁稚ようかん作り」を日野町村井にある老舗和菓子店“かぎや”で催し、郷里の味の奥深さを伝えた。
丁稚ようかんは、丁稚勤めの子どもたちが奉公先に故郷の土産として持ち帰ったや丁稚でも買えるほど安くて気軽に食べられる、あんをこね上げる動作をでっちると呼んだなど名前の由来に諸説あり、昔はかびを防ぐため現代よりも固く作られていたという。
近江の食文化でありながら、作る過程は案外知られていない。そこで、職人歴三十年以上のかぎや店主・植田敏夫さんと妻の重代さん、息子の真之介さんが講師となって、東近江市や高月町、彦根市、長浜市から参加した十二人に、薄力粉と水を混ぜて耳たぶほどのやわらかさになるまでこねたあんを竹の皮で包み、専用の蒸し器で一気に蒸し脱酸素材を入れて梱包するまでを直接指導した。
蒸し上がるまでの時間を利用して、きんとんとおぐら、日野町の特産品である日野菜をイメージしたこなしの三種類の生菓子作りも伝授。
彦根市から参加した近藤幸子さんは「会社の茶道部で和菓子を買って楽しんでいる。大好きな和菓子も作り方までは想像がつかず、今回の体験を通して奥深いものだなと実感した」と語り、他の参加者も「いつも食べている和菓子も作り方を知ったことで、次に食べるときはさらにおいしく感じると思う」や「(自作の和菓子は)もったいなくて食べられない」と作り手の世界をのぞき新たな視点で和菓子を見つめ直していた。







