春を感じる企画展 ひな人形 と 手まり
◇東近江・日野町
ひな飾りの一つでもある手まり。日野町大窪の近江日野商人館で、新春企画展「御殿まり 花ごよみ」が開催されている。“日野ひなまつり紀行”を散策する観光客らが立ち寄り、華やかな中にも凛とした美しさを兼ね備えた日本古来の伝統工芸に心を奪われている。
今回の企画展は、同館・満田良順館長が三十年前から聞き取り調査してきたわらべ歌二百四十点を、昨年秋に「日野地方のわらべ歌・民謡展」で紹介したのがきっかけ。
わらべ歌の中で多くの人の記憶に残っていたのが手まり歌だったため、十四年前から病気のリハビリとして始めたという同町大窪の堀志津子さん(78)とその弟子十人の“紀州手まり”百点以上を借り受け、展示している。
一個完成させるのに、要する時間は二~三週間。発砲スチロールに厚さ八ミリの糸の層を作り、その上に美しい糸を幾何学的に通しデザインしていく紀州手まり。中心軸をぶらさず球体を形作るのが難しく、糸の流れを考える卓越した想像力が必要で、再び同じように作れない作品もあるという。
会場には、商家に伝わる江戸時代のひな人形も飾られており、四季折々の花を表現した手まりとの競演に、来場者も一足早い春を楽しんでいる。
また、番号付き作品のうち気に入ったものに投票すると、抽選で十人に手まりが当たるコーナーも設置。すでに競争倍率が何十倍にも跳ね上がり、「松竹梅」や「バラ」、「若竹」、「紅梅」などの人気が高い。
開催期間は三月八日まで。月曜・金曜日休館。詳しくは、近江日野商人館(TEL52―0007)へ。






