成安造形大の研究所
◇大津・大津市
成安造形大学附属近江学研究所(木村至宏所長)が十一日、研究紀要「近江学」の創刊号(A4変型、オールカラー八十頁)を発刊した。全国の書店で販売予定。
各地域の文化を総合的に研究する地域学が、初めて提唱されたのはおよそ十数年前といわれている。その後、全国で地域名を冠にした地域学が誕生した。
昨年四月、成安造形大学は「成安造形大学附属近江学研究所」を設置し、先人たちの営みの足跡だけを検証するのではなく、滋賀県(近江)の持つ固有の豊かな文化資源を、芸術・文化をはじめとする各分野の視点で深く検証し、新たな価値観を見い出し、再生し、創造することを目指している。
一人でも多くの人に近江の文化に触れてもらい、研究の輪を広げていこうと、今回、研究所の研究成果や調査報告、関係情報を発信する研究紀要「近江学」の発刊に至った。
創刊号の主な内容は、▽近江学の発刊にあたって(木村学長)▽自然レポート「命ある風景」(写真家・今森光彦氏)▽近江学概論「湖と道と山」(木村学長)▽近江の宗教「大津絵の誕生と三井寺別所の宗教文化圏」(三井寺執事・福家俊彦氏)▽近江の歴史「近世近江の宿場町と街道」(京都府立大学・水本邦彦教授)▽近江の美術「湖北の観音像」(県立近代美術館・高梨純次学芸課長)▽近江の民俗「水と祭」(大津市歴史博物館学芸員・和田光生氏)▽対談「里山」(成安造形大学・大岩剛一教授×同大学・蔭山歩非常勤講師)―など。
印刷数は三千冊。定価千八百九十円。今後、年一回発行する予定。 問い合わせは、成安造形大学附属近江学研究所(TEL077―574―2118)まで。






