25日まで、近江商人博物館
◇被害総身・五個荘
東近江市近江商人博物館で、雅やかな雛飾りを一足早く楽しむ新春企画展「春の宴」が開かれている。二十五日まで。
江戸時代から昭和初期に造られた東近江地域ゆかりの雛飾りと、近江の特産品・麻着物のお雛さまが展示されている。中でも、御所を模した御殿雛は、部屋一つを占めるほどの装飾で、宴の準備で大忙しの七人官女や、客人の案内に一息ついている随身の豊かな表情が楽しめる。
このほか、近江商人外村宇兵衛家に生まれた長女の六段飾りが里帰りし、その一部が特別展示として初公開されており、桃割れ(江戸後期から昭和初期に流行した髪型)に髪を結った愛くるしい娘や、狆(ちん)を引く珍しい官女が紹介されている。いずれも、見れば見るほど美しい人形で、職人による見事な技巧と、子どもの健やかな成長を願う家族の愛情が伝わってくる。
さらに、女性教育の普及に動いた商人の妻、塚本さと(大正八年に淡海女子実務学校創立)の実家・塚本定右衛門家の雛飾りと、さと自作の屏風も必見。全国から集めた干支「うし」の郷土玩具もあり、新春にふさわしい吉祥づくしの会場となっている。
開館時間は午前九時三十分~午後五時。月曜と祝日の翌日休館。入館料は大人二百円、小中学生百円。問い合わせは、てんびんの里文化学留センター三階・近江商人博物館(TEL0748―48―7101)へ。
二月一日から三月三十一日は一部展示替えを行い、雛人形の小さなままごと道具や桜の軸が展示される。なおこの期間は、近隣の近江商人屋敷四館も「商家に伝わる雛人形」を同時に展示し、近江商人の里は春一色に華やぐ。







