戻ってきたよ!
◇東近江・能登川
保護先の能登川博物館(東近江市山路町)で人気者になり、一昨年七月に死亡した国の特別天然記念物・オオサンショウウオが標本になって戻ってきた。二月十五日まで同館で展示されている。
一昨年六月、伊庭町瓜生川の水位調節を任されている田辺芳さん(67)が、水門近くまで流されているオオサンショウウオを見つけ、釣り仲間の出路弥祐さん(72)とともに持ち込んだもので、日本の固有種を示す暗褐色の体は約九十センチの大きさ。行き先が決まるまで同館で保護されていたが、環境の変化からか一カ月足らずで死んでしまい、冷凍保存されていた。
オオサンショウウオは、三千万年前の化石と比べてもほぼ同じ骨格をした「生きた化石」と呼ばれる世界最大級の両生類。西日本の山間清流に生息し、昭和二十七年に国指定特別天然記念物に指定された。なお、市内での発見は初めて。
同館は「保管したまま公開しないのはもったいなく、オオサンショウウオもうかばれない。なかなか間近で見ることの出来ない珍しい生き物を、ぜひこの機会に観ていただき、市の自然について考えてもらえればと思う。ちなみに、謎だった性別はメスでした」と話し、標本になった後も子どもたちの人気を集めている。
併せて、昨年十一月末、出路さんが愛知川河川敷で見つけたカスミサンショウウオも生体展示されている。
こちらは、体長十センチほどの小さなサンショウウオ。平地の林や小高い山などに棲んでいるが、雑木林の減少とともにその数を減らし、県では希少種に選定されている。
入館無料。月、火曜日と二十三日休館。開館時間は午前十時~午後六時。問い合わせは同博物館(TEL0748―42―6761、Eメールn-muse@city.higashiomi.shiga.jp))へ。






