にしのさんの歌声で復活
◇東近江・日野町
「日野にもこんな宝があるということを知ってほしい」と語るのは、鎌掛公民館館長で町おこし石楠花(しゃくなげ)の会代表・福本英一さん。日野町在住の歌手・にしの朱里さんとともに、一年かけてご当地ソングの復刻CDを作り上げた。サビが覚えやすく軽快なリズムのため、忘年会や新年会でも盛り上がれること間違いなし。
昭和三十年、郡内六カ村が合併した日野町。これを機に、作詞家・細川雄太郎氏とふるさと会が、郷土に住む喜びと幸せを詰め込んだ「日野小唄」を制作。続いて、郷土の誇りを歌に託した瀬川欣一氏作詞の「しゃくなげ小唄」が誕生した。
レコード化もされ、鎌掛・日野・西大路地区を中心に、会合や行事があるたびによく歌われていたという。しかし、いつしか歌う・聴く機会も減り、若い世代にまで受け継がれていないのが現状だ。
「音楽と郷土を愛する人たちが作った曲なのに、このまま忘れ去られてしまうのはもったいない。先人の思いをつなぎ、新たな息吹を吹き込むことで、まちおこしの一助にならないものか」。福本さんの思いに共鳴したにしのさんの歌唱力で、二曲がよみがえった。
今年七月には、復刻版CD千枚が完成。二曲のほか、にしのさん作詞の「近江の女(ひと)」も収録されている。
再び多くの人に口ずさんでもらおうと、十一月三十日には、町おこし石楠花の会が「まちおこし新曲発表記念パーティー」(日野観光協会後援)を日野町のわたむきホール虹ふれあいホールで開き、約百人が詰め掛けた。
来賓の藤澤直広町長は「日野のまちを思う人の心が、このCDを通じて広がれば」とあいさつし、CD制作を支えた東純平さんは「五十年後も残っていくものを作ろうという思いだった。これからも(曲を)かわいがってほしい」と呼び掛けた。
迫力と美しさを兼ね備えた歌声で聴衆を魅了したにしのさんは「どこでも手拍子がもらえて明るくなる曲」と語り、日野の宣言マンとして歌に郷土の魅力をのせて発信する。
販売価格は千二百円で、わたむきホール虹や日野観光協会事務所、鎌掛・日野・西大路の三公民館で発売中。問い合わせは、にしの朱里音楽事務所(0748―52―3439)まで。







