氷蓄熱冷房・太陽光発電などで CO2 年間3000トン削減
◇湖南・草津市
人口増加著しい県南部は昨秋、大型ショッピングモールが相次いで開業し、商戦は激しさを増している。なかでもイオンモール草津(草津市新浜町)を巡っては、西日本最大級の商業施設面積(約八万六千平方メートル)や、約百八十もの専門店、京都・宇治市にも及ぶ商圏の広さなどで開業前から注目を浴びたが、同店のもう一つの特徴は、既存の同規模ショッピングモールと比べて、二酸化炭素(CO2)総排出量を一〇%削減した“エコショッピングモール”である面だ。
「滋賀県に出店するのにとりわけ環境で覚悟し、西日本では最大級に配慮したエコショッピングモールとなった」。
昨年十一月二十六日のグランドオープンの記者会見で、村上教行・イオンモール株式会社代表取締役社長は強調し、胸を張った。
同社によると、琵琶湖岸に立地することから最新の技術と仕組みを体系的に取り入れ、CO2を少なくとも年間三千トン削減を目指す。
同店ほどの規模になると、冷房の消費電力はけた違いに大きい。冬場でも、照明や買い物客の熱気で館内が暖められるので、暖房でなく冷房が必要だ。
これを補うのが、業界でも最大級を誇る氷蓄熱冷房だ。電力消費の少ない夜間電力で製氷蓄熱し、昼間の冷房に利用することでCO2を年間約千五百九十トンも削減できる。
また、夜間の冷えた外気を導入して冷房の立ち上がりにかかるエネルギーを削減するナイトパージ、コケ植物によるCO2吸収を図る壁面(約四百八十平方メートル)と屋上(約四百五十平方メートル)の緑化などを導入している。
六階セントラルコートからは、エコの取り組みで象徴的な自然エネルギー、太陽光発電のパネルが一望できる。
面積は商業施設として最大級の二千平方メートルに及ぶ。一時間当たりで四〇ワットの電灯であれば、約五千本分に相当する電力を賄える。
このほか、同店ならではの施設として、田んぼを復元した里池水田ビオトープ、湿生草原の生態系を感じられる湖畔ビオトープ、琵琶湖を始めとする自然環境を学べるエコステーションを整備している。
同店の志賀幸紀・営業マネージャーは「環境への投資はコストがかかるが、企業の社会的責任や、近年は消費者の方々も環境意識が高くなっているのでPRにもなる」と話している。








