加工試作食味会で手ごたえ 漬け物やドレッシングなど
◇東近江・近江八幡市
近江八幡市の唯一の伝統野菜だった「北之庄カブ」を復活させ、新たな特産品として売り出そうと、北之庄カブで作った加工品の試作食味会が、このほど近江八幡商工会議所で開かれた。
北之庄カブは日野菜カブの変異種と考えられ、カブの部分の直径が三―四センチ、長さ十二センチ程度で、鮮やかな紫紅色になる。茎はやや紫色で葉が大きい。肉質は緻密(ちみつ)で、少し辛味と酸味がある。
江戸時代末期から昭和三十年代までは、八幡山付近の各家庭で栽培され、漬け物にして食べられていたが、最近は生産されなくなっていた。
昨年十一月に発足した同商議所など産官学民による「近江八幡2010フォーラム」の農業政策・ブランドプロジェクトの一つのテーマとして北之庄カブの再生に取り組むことになり、県の農業試験場から分けてもらった種で生産実験や種とりなどに取り組んでいる。
また、今年度からは、市の「産地生産拡大プロジェクト支援事業」のソフト事業も加わって、市や県と共に生産と消費拡大に向けた加工品の研究にも取り組んで来た。
食味会には、両プロジェクトのメンバーや市・県の関係者、生産農家ら二十人あまりが出席。漬物やドレッシング、近江牛にあうステーキソース、さらに地元ひさご寿司による濃いうま味を生かしたカブラ蒸し風の創作料理など十九品目について、味、見た目、商品化の可否などをチェックした。
参加者からは、「和風と中華のドレッシングはおいしいが、トマトの入ったイタリアンはもうひとつかな」などの感想が聞かれた。今回の審査と、このあと行われた意見交換会の意見などを参考に、商品化を目指す。







