嘉田知事 視察と試食
◇東近江・竜王町 竜王の給食は最高です―。嘉田由紀子知事が五日、地元生産農家と連携して米飯給食を推進している「竜王町学校給食センター」を視察し、竜王中学校二年生とともにおいしいと評判のあったか給食を味わった。 今回は、先進的な取り組みや特色ある活動を行っている企業や施設などを知事が訪問し、視察と併せて関係者と対話する「おじゃまします!知事です」の第十三回目。
竜王町橋本の中学校敷地内にある同センターでは、地元の安全な米を子どもたちに食べさせたいという生産者や保護者の要望を受け、米飯棟を整備し、平成十六年一月からクラス別に炊飯ジャーで炊き上げ、そのまま教室へ届ける米飯給食を始めた。 使用している米は、同町稲作経営者研究会が生産している環境こだわり米(有機栽培コシヒカリ一等米)で、年間十一トン(幼稚園二園・小学校二校・中学校一校の千五百二十人分)を購入。米以外にも地場産野菜を毎月入札方式で取り入れ、みそ汁に使う味噌は同センター職員が手作りしている。 「竜王のあったかご飯給食」を以前から視察したかったという嘉田知事は、ご飯の炊けるにおいが漂う炊飯棟を見学後、竜王中学校内で学校給食関係者と意見交換した。 十年越しで竜王産米導入を実現した稲作経営者研究会の田村仁一さんは「おいしく食べてくれるのは百姓冥利(みょうり)に尽きる。竜王でとれた物を提供することは、ふるさとを愛する子どもを育てることでもあり、農業も食も教育も同じものだと思う」と強調。同センター栄養士の井阪智恵子さんも「生産者の顔と思いが子どもたちに伝わるよう、懸け橋となって情報提供していきたい」と語った。
同センター調理師の松井房枝さんは「虫のチェックなど手間がかかるが、地元産の白菜に包丁を入れたとき、みずみずしさを感じる」と鮮度の違いを力説。 また、青空市出荷組合の森口征太郎さんや山之上生産組合の竹山圭一さんが、旬の物を提供できる生産の安定化と情報交換の必要性を課題に挙げた。 「おいしく楽しく食事をしてもらいたい」と学校給食運営委員会の竹山東太郎さんは、来年度から米飯日を週四回へ増やす方針を報告。嘉田知事は「米一粒に人類・大地の英知が結集されており、大切に次世代へ伝えていかなければならない。竜王町の取り組みが県内全域そして県外へと広がっていけば」と期待を寄せ、地元住民の熱意を感じ取った。 その後、二年一組の教室へ移動し、嘉田知事は生徒に囲まれながら人気メニューの肉じゃがが入った給食を試食。「パンとご飯、どちらが好き」との知事の問い掛けに、男子生徒が「パンは二枚だけど、ご飯はおかわり自由でおいしいから好き」と答えた。逆に「人の上に立つ者としての心構えを教えてください」と質問を投げかけられるなど、会話も弾む給食時間を楽しんだ。








