間伐材で遊歩道整備に着手 愛荘町 希少植物の紹介も計画
◆湖東・愛荘町◆
愛荘町軽野地区の南側(一級河川宇曽川北側)に位置する「軽野湿地帯」(約〇・三ヘクタール)が今年三月、滋賀県守りたい育てたい湖国の自然一〇〇選に選ぱれたことを機に、地元住民をはじめ町民が中心となり、軽野地区に今も残る十二か所の湧水や湿地帯の保存活動を展開している。
六月に「かるの湧水湿地景観保全会」(北村清孝代表、会員二十人)を発足させ、町民の自発的・主体的に取り組む「まちづくり活動支援事業」として、愛荘町から補助対象の指定を受けた。
保全会は、誰でも安全にそして希少植物を踏み荒らすことなく環境学習ができるようにと、滋賀県生物環境アドバイザーで地元秦荘東小学校の村長昭義教諭の指導を受け、湿地帯一帯の遊歩道整備や希少植物
の紹介看板の設置を計画し、準備を進めてきた。
七月に入って、同町斧磨の向山生産森林組合から無償提供を受けた間伐材約二百本の皮はぎ作業に取り掛かり、十一月二十三日には「間伐材による遊歩道づくり」を行った。
軽野公民館近くの湿地帯入り口から、長さ三メートルに切った間伐材五本を組み合わせ、遊歩道三十メートルを作った。今後二年で総延長百メートルに整備し、湿地内にある五か所の池を結ぶ。
軽野湿地帯には約百五十種の植物が生育し、この中には冷温帯性のタンナサワフタギ、コシアプラ、中間温帯性のカナクギノキ、暖温帯性のクロバイ、湿地性のカラコギカエデ、トンボソウ、サワオグルマなどが混生し、複雑な植物相を形成している。
中でも、カラコギカエデ、トンボソウ、コムラサキは、滋賀県で大切にすべき野生生物(二〇〇五年県版レッドデータブツク)に挙げられていることから、湿地内にある希少植物の紹介にも取り組む。






