国政刻刻 分断ではなく多様性がつながる場所―大阪・関西万博に琵琶湖水源林のタネを!
ウクライナに攻め込んだロシアは戦闘から手を引く気配がなく、ガザでは食料不足で餓死する子どもたちが後を絶たない。悲しい戦争の分断に人類として私たちはどう力を尽くしたらいいのだろうか。地球規模の分断の悲しみに平和を求める日本としての発信ができないか。そんな思いをもって私自身は4月の開幕以降、大阪・関西万博に数度足を運びました。
建設途上には様々なご批判もありました。ただ現場を訪問してもらうとまさに地球規模で分断の時代だからこそ、世界各地の多文化共生のあり方から学ぶところも多いと発見できるはずです。
来場者アンケートでは85%の人が「木造大屋根リングがもっとも印象に残った」と回答。私も高校生の孫を連れて大屋根リングを歩きました。リング上から会場を見渡すと、多様な国々のパビリオンがまさに大きなリングに囲まれています。会場プロデューサーの藤本壮介さんが「多様でありながら、ひとつ」との願いを込めた景色が眼下に広がり、感動的です。空が近く海も近く、六甲山系から淡路島、瀬戸内海まで見事な水の世界のひろがりも一望できます。
関西パビリオンでは、琵琶湖の源流から最下流の大阪まで各府県の暮らしや文化、自然の仕組みが水でつながる展示が工夫されています。確かにこの夢洲は関西二府四県からのゴミの焼却灰などを受け止めてくれた場所です。同時にこの夢洲にこれだけ多くの人が集えるのも琵琶湖源流からの水の供給があるからです。
そこで今、私たちは「万博後」の構想として、琵琶湖の水源でもある滋賀のトチノキ巨木林からトチノミの芽出しをし、夢洲に植えて「源流の森」をつくりたいと夢を描き始めています。まさに腐海を生き物世界に再生する「風の谷のナウシカ」のようなイメージです。「いのち輝く未来社会のデザイン」という万博のテーマを未来世代につなぐ期待もあります。果たして琵琶湖源流部で数百年生きてきた巨木のような森づくりは可能なのか?まずは種まきから始めたいです。






