書店関係者らが本のまちづくり推進プロジェクト発足
【全県】 まちの書店数の減少が加速度的に進んでいる中、県内の書店関係者らが「本のまちづくり推進プロジェクト」を発足。このほど、そのキックオフ・セレモニーとして大津市在住・直木賞作家の今村翔吾氏と書店代表者らが県庁で三日月大造知事を表敬訪問し、意見交換した。
同プロジェクトは、滋賀県書店商業組合をはじめとする書店関係者が主体となり、「本のまちづくり」に向けた各種事業を展開し、本に触れる機会を創出するとともに、文化の発信拠点でもある書店への来店を促すことにより、商店街・地域への波及効果を生み出し、地域活性化に資することを目的に結成された。
今回の表敬訪問では、今村氏のほか、同組合の平井浩理事長(文平堂(東近江市))、西谷健理事(西谷書店(湖南市))、山田康義理事(山田耕雲堂(愛荘町))、関係団体として滋賀県中小企業団体中央会の北村嘉英会長、細江正人副会長(天晨堂(彦根市))が知事室を訪問した。
平井理事長は「20年前、県内には97店あった書店が現状の組合員数は49店と半減している」と三日月知事に紹介し、「書店の振興は今しかない。根本的な書店支援をお願いしたい」と述べた。
また今村氏は「書店だけではどうにもならない状況だ」と述べ、「地域書店のインフラが崩れると今後の反転攻勢もできない。47都道府県が同じ思いで動くための先駆けとなる取り組みが滋賀県からできれば」と語った。
書店関係者らからの話を聞いた三日月知事は「書店には一覧性があり、関心がなかった本でも手に取ってみられる機会もあり、それが身近な地域で保障されるのはとても大切なことだ」と述べ「いろんな世代、いろんな機関を巻き込んでこのプロジェクトを育てていきたい」と語った。
同プロジェクトでは今後、8月11日、県の子ども若者部が主催するイベント内で子ども向けワークショップや絵本作家のくせさなえ氏の原画展とサイン会、同じく絵本作家の長谷川義史氏の講演会などを行う「絵本ワールドinしが2025」の実施を予定しているほか、9月9日に今村氏の講演会やパネルディスカッションを実施するシンポジウムを企画、また11月頃には「#滋賀版 木曜日は本曜日~ほんならよってこか本やへ~」と題し、県ゆかりの著名人5人が選んだそれぞれの5冊をまちの書店の特設ブースで紹介し、テーマに沿った情報発信を行うイベントの展開や書店商業組合全体での事業推進を目的とした人材育成研修会なども予定している。







