県政NOW 「気候変動が日本にもたらすもの」
桜満開の中、県内の多くの学校で入学式が執り行われました。桜の開花には真冬から春にかけての気温が大きく関係し、冬眠していた桜の花芽が生長を始めるには春の暖かさだけでなく冬の寒さも必要です。冬の寒さにより花芽が目覚めることを休眠打破と言い、温暖化により開花に必要な冬の寒さが得られなくなり南関東や西日本では開花時期が遅くなると言われています。気候変動は、開花の遅れだけでなく満開にならなかったり開花しない可能性をもたらし、東海や西日本でソメイヨシノが咲かない年が来ると予想されています。
多くの国民が日本の代名詞と考えている桜が咲かず、日本の春の風景が様変わりするだけでなく、地球温暖化により日本に深刻な課題をもたらします。
4月12日に大津市で山林火災が発生し2日後に鎮火しましたが、雨が降らなければ大惨事になっていたかも知れません。今年1月の岩手県大船渡市をはじめ、3月には愛媛県今治市や岡山市で大規模な山林火災が発生しました。大船渡市の山林火災は、降雨が例年の3%程度で極端な乾燥下にあったことが要因でした。今治市と岡山市での気象条件を過去の同様の条件のもとに比較分析したところ雨量は3割減少した一方、気温は2度上昇し風速は1割程度強まっているとの結果が得られ、気候変動がもたらした山林火災であったとの見解に達しました。これまで日本は湿潤な気候から大規模な山林火災は少ないとされてきましたが、気候変動に伴い今後増える可能性があると専門家は指摘しています。
海外では、山火事の原因に落雷や樹木の摩擦による自然発火が上げられますが、日本で毎年1300件ほど発生している山林火災は、たき火や野焼き、たばこなどが原因のほぼ人的要因によるものです。
気候変動に伴い日本の自然環境が大きく様変わりしたことを誰もが認識し、人的要因による山林火災を起こさないよう心掛けていくことを、現代を生きる私たちに求められているのではないでしょうか。






