県平和祈念館のボランティアグループ
【東近江】 東近江市下中野町、県平和祈念館の「開館13周年記念ウィーク」が19日~23日開催された。22日には、ボランティアグループの演劇、戦時食再現、手紙等解読の各グループが取り組みを発表した。
このうち戦時食再現グループは、食糧事情の厳しい戦中、家族で食べられた雑炊を提供した。来場者50人は、野菜で量を増やした雑炊を食べることで、食のありがたみを実感していた。
当時のレシピもとに雑炊再現
開館13周年イベントで50人へ提供
戦中の雑炊を再現するため参考にしたのは、県が1944年(昭和19年)、コメの消費を抑えるため、栄養献立の作り方を紹介しようと発刊した冊子「戦時食生活―混食・代用食・雑炊の栄養献立」。
戦時中は、コメの配給が少なくなり、わずかなコメと大根の葉、サツマイモのつる、ジャガイモの切れ端などの野菜くずでかさ増しして大量の汁で煮た雑炊が基本だった。
この日提供されたのは、少しのご飯にサツマイモ、ダイコン、ニンジンを入れて煮込んだ雑炊。ただ、品種改良が進んだ現在と戦中では、食材の質が異なり、全く同じ味ではないという。
ゼミで訪れた県立大学3年生、滑川真優(なめりかわ・まひろ)さんは「雑炊が毎日続くと、お腹がすいたと思う」と、戦中に思いをはせた。
ボランティアグループの中澤光子さん(85)=東近江市浜野町=は「平和だから、食べたいものを食べられる。争いによる解決でなく、思いやりをもって平和を維持する大切さを再認識してほしい」と話していた。









