入浴施設で連携、通報と心臓マッサージ
【東近江】 東近江市内の入浴施設で心肺停止となった80代の高齢男性を救助したとして、八日市消防署は15日、いずれも会社員で神戸市の上宮太一さん(54)と大阪府柏原市の中林俊広さん(54)、兵庫県西宮市の坂田昌之さん(53)、東近江市の聖徳中学校校長、大橋健吾さん(59)の4人に感謝状を贈った。
消防によると、上宮さんと中林さん、坂田さんは同級生で2月22日夕方、施設に連れ立って訪れていた。はじめに上宮さんが、浴槽内で男性が沈んでいるとほかの客から聞かされ、浴場で状況を確認。中林さんと坂田さんに処置を託し、従業員へ知らせに急いだ。
中林さんと坂田さんは男性を浴槽から引き上げ、意識、呼吸がなかったため、心臓マッサージを2―3分行ったところ、男性は湯を吐き出したが、呼吸は戻らなかった。
そこへ入浴を終えて脱衣場で帰りの支度をしていた大橋さんが、浴場の異変に気づき、従業員にAEDをもってくるように伝えるとともに、救命講習で心得があることを伝えて、心臓マッサージを交代して1分未満ほど繰り返した。男性は再び、湯を吐き出すと、青ざめていた顔色が改善し、呼吸と脈動が再開した。
このあと、男性が嘔吐(おうと)物で窒息しないよう、保温のためのタオルをかぶせて横向きに寝かせて、救急車の到着を待つ間、観察を続けた。男性は市内の病院に搬送され、4日後に退院した。
男性に大きな持病はなく、「見知らぬ人に命を助けてもらい、以前と変わらぬ日常生活を送らせてもらい、感謝している」と話しているという。
表彰を受けた4人は「男性が助かってよかった。ほっとしている」と口をそろえた。
谷一雄消防署長は「勇気ある行動に敬意を表する。今後も同じ場面にあえば、周りの人たちに声をかけ、手を差しのべてほしい」とたたえた。







