スマイルの会が県へ署名提出
【全県】 養護学校に通う児童生徒の保護者らで構成し、養護学校教育環境の改善に向けて取り組んでいる市民らの団体「滋賀の障害児教育をよくする会(スマイルの会)」がこのほど、養護学校の増設や養護学校教員・看護師の増員などを求める署名1万3173筆以上を三日月大造知事と福永忠克県県教育長に提出した。
同団体では「すべての子どもたちの笑顔が輝く学校を~子どもたちの豊かな発達を保障するために、特別支援教育の充実を求める署名要請~」とする活動を2010年から毎年継続しており、16回目となった今回を含め、累計で延べ40万筆以上の署名を県へ提出している。
同会では今回、2024年1月に県が特別支援学校1校を新設する方針を示したことと同年3月に県特別支援学校教育環境整備方針(案)を示したことに対し、「県内特別支援学校の現状は、同案で示された在籍者数の将来推計結果を上回る児童生徒の増加がみられ、教員配置率の低下や教室数の不足など、深刻な教育環境の悪化が進んでいる」とし、「1校の新設だけでは、県内特別支援学校の大規模化や特別教室の転用に伴う課題は解消されるわけではない」と指摘し、▽児童・生徒増への対策として、新しい養護学校を複数校つくってください。▽子どもたちのいのちと安全を守り、当たり前の教育が行えるように、教員や看護師を大幅に増やしてください。▽小児保健医療センターが県立病院と統合したあとも、守山養護学校を病院とは別棟で設置してください。▽築後40年以上が経過し、老朽化した学校の施設・設備に対する予算措置を講じてください。また、不足しているホームルーム教室や特別教室の増設、運動場の駐車場への転用を解消してください。▽60分以上の長時間乗車および満席状態にある密集を解消するため、スクールバスの増車および介助員を増やしてください。▽医療的ケアを必要とする子どもたちが、保護者の送迎によらず毎日通学できる制度に改善してください。▽寄宿舎の利用制限をせず、希望するすべての子どもたちが利用できるようにしてください。▽新しい教材や遊具を購入するための教育予算を大幅に増やしてください。▽障害のある子どもたちが無理なく安心して通える教育環境を、小学校・中学校・高等学校に整えてください――とする要望9項目への対応を求める署名を提出した。
提出後に記者会見を開いた同会の伊藤久志会長は署名提出後に県教育委員会と行った意見交換について「これまでよりはいろいろな話を聞いてもらえたように感じた」と振り返りつつ、「生徒数300人が大規模化といわれている中、県南部では野洲養護学校で421人、草津養護学校で401人の生徒がいる。県が守山市に新設しようとしている1校を加えて3校で分散させた場合、1校あたり約270人となり、すぐに300人規模に達してしまう。1校の新設では足りない」と述べ「引き続き県の対応を見守っていきたい」と語った。






