県政NOW 御年85歳―滋賀県庁舎本館
滋賀県庁は、JR大津駅から徒歩5分と交通の利便は良いものの、県南部に立地することから、県東部や北部にお住まいの県民の皆様には少し馴染みが薄いかもしれません。日常生活に密接な関係のある市役所や町役場の行政関係者と違い、県行政と直接関わりのある方がもともと少ないのもその事に拍車をかけていると思います。
さて、その滋賀県庁ですが、県庁舎本館が本年5月で1939年(昭和14年)5月の竣工から85年を迎えました。正面玄関を中心として、左右対称に106メートルの横幅を持つ本館は、戦前の府県庁舎の中で最大で、日比谷公会堂や早稲田大学大隈講堂の設計者としても知られる佐藤功一と、かつての朝鮮総督府や大阪農工銀行の設計を手掛けた國枝博の両氏により共同設計され、施工者として大林組の手により建築されました。外観意匠にはギリシャのコリント様式を意識したデザインを採用し、室内の意匠では、知事室や貴賓室には古典主義の装飾を随所に施しつつ、玄関や中央階段には、大理石や信楽焼のテラコッタを利用し、ステンドグラスも配置する等、力強さを表現すると共に計算された採光により温かみも併せ持つデザインとなっております。
こうした県庁舎本館の歴史的価値が認められ、2014年12月に「登録有形文化財」に登録されました。本年で登録10周年を迎えることを記念し、12月19日には、県庁文化財保護課職員の解説による無料の「滋賀県庁本館ツアー」(事前予約制・満員御礼)と「県庁本館オープンDAY」と題しての各種説明パネル掲示による本館公開(自由参加)が実施される予定ですので、この機会にぜひ多くの県民の皆様に足を運んで頂けたら幸いです。
現在、滋賀県では県庁舎本館を含めた県有施設全体の今後の在り方について、次期「滋賀県公有施設等マネジメント基本方針(骨子案)」を策定中です。県議会としても今後、議論を重ねて参りますので、歴史的資源でもある県庁舎本館の活用や、立地も含めたこれからの県庁舎や県有施設の在り方について、広く県民の皆様から意見を賜れば幸いです。






