県政NOW 「令和の米騒動から想うこと」
今年は、例年に増して米の収穫状況を気にかけていましたが、心配した台風も思いのほか少なく農家が無事に収穫を終え、作況指数も平年並みであったことから安堵の思いをいたしました。この夏から全国的にコメ不足が叫ばれ、スーパーや量販店では購入量を制限したり品切れの棚が出るなどコメの需給バランスが崩れて価格も昨年より4、5割上昇しました。この要因は、人口減少や担い手不足から生産量が年々減少し、パンや麺の台頭により需要も減少していましたが、10年ぶりに増加に転じたことによると言われています。
専門家は、米騒動の要因を次の3つを挙げています。1つ目は、円安による小麦の高騰に伴いパンや麺の価格が上昇する一方で、コメの価格は緩やかな上昇に止まったことから消費者がコメを選択したこと。2つ目は、外国人観光客の増加に伴い外食産業でコメ料理が増えたことで需要が増したこと。3つ目は、初の南海トラフ臨時情報が出された日向灘沖の地震や台風の影響でコメを買っておこうとの意識が高まったことと分析しています。
新米の流通により混乱は和らぐと思いますが、肥料や燃料が高騰し、農業機械の価格も年々上昇していることから米の生産体制をきちんと確保しない限り再び同じような混乱が起きるとの指摘があります。米農家の知人は、昨年までのコメの価格では収入が生産費に追いつかず離農する農家も多かったと、その一方でコメの価格が高騰し過ぎて消費者がコメ離れすることも望まなく、今後もコメが主食であり続けるために生産者や消費者、社会にとって「三方よしの価格」であることが望ましいと言っています。
多くの食糧を外国産に頼る日本にとってほぼ100%自国で賄えるコメは食糧安全保障の要と言えます。令和の米騒動により改めて「コメのありがたさ」を考えさせられました。
米の生産を守るために何ができるかを考えるときが来たのではないでしょうか。
県政を県民から付託された一員として痛感しております。






