国政刻刻 北陸新幹線 米原ルートで安く早くつなぐ
北陸新幹線の敦賀―新大阪間の延伸計画で、福井県小浜市を経由して京都府を南下する「小浜・京都ルート」について、その建設費や工事期間が発表されましたが、正直驚きました。
2017年に同ルートが決定された際、その建設費は約2・1兆円、工事期間は15年としていました。しかし、今回の新たな発表では、建設費は倍近い3・1兆円で工事期間も10年ほど延びて28年となっています。
その原因は前回投稿でも述べましたが、地下水対策などの新たな地盤工事が必要となったための計画変更や物価上昇です。物価上昇は仕方ないとしても、建設費は倍に膨らみ、工期も10年先延ばしでは、そもそもの前提が崩れています。
さらに、政府は、整備新幹線の新区間の建設には費用対効果が「1」を上回ることを条件としてきましたが、建設費が倍に膨らんだため、今の計算方法では1を下回ることはほぼ確実です。ちなみに、今回の政府の発表では、この費用対効果は示されませんでした。
ここで残念なのは、政府は費用対効果の算出の計算方法を変更し、結果的に1を確保したいとのこと。ゴールポストを好きに動かすとはこのことです。
百歩譲って、ゴールポストを動かすこと、つまり、費用対効果の計算方法を変更することを認めたとしても、米原市と東海道新幹線と接続する「米原ルート」も「小浜・京都ルート」と同様に計算するべきです。
そもそも建設費や工事期間など重要な条件が2017年決定当時とは大幅に変わった以上、「小浜・京都ルート」に固執せず、米原乗り入れの技術的可能性も再検討し、両ルートの建設費、工事期間、費用対効果を改めて計算し、公表するのは当然のことだと考えます。
その場合、物価上昇を踏まえたとしても、費用対効果は軽く1を上回り、「小浜・京都ルート」より高くなることは確実視されます。
私と親交のある石川県議会議員は、「(小浜・京都ルートは)建設費も工事期間も、とてつもない数字」と言い、「米原ルートで安く早くつなぐ方が良い」と述べました。この発言、いたって普通の感想ではないでしょうか。






