国政刻刻 コストカット型から成長型へ―PFI事業の推進―
お世話になっております。自民党の「PFI推進特命委員会」の委員長を務めております。公共施設等の設計、建設、維持管理、運営を一括して民間に委ねることにより、民間の資金、経営能力、技術等を活用し、より質の高いサービスの提供を目指す「PFI方式」は、導入以来20年が経過し、各地で優良事例が出ています。
県内では、例えば、パークPFIとして、都市公園整備にPFI方式が導入され、びわこ地球市民の森(守山市)、びわこ文化公園(大津市)などの整備や管理に民間事業者が参入し、カフェや飲食店などの収益施設も設置しながら、訪れる方へ、よりよいサービスの提供に努めて頂いております。
一方で、事業の推進に当たって、行政の「コストカット」のみが重視され、民間の経営努力や創意工夫による「適正な利益の確保」という観点がないがしろにされている事例も見られます。例えば、公立学校や給食センターの整備等では、事業者として生徒数を増やしたり、給食の数を工夫したりすることはできません。上下水道の整備でも、使用料を事業者が決定することはできず、創意工夫の余地は少ないといえます。このような事業は本来的にはPFI方式にはなじまないと考えます。また、人件費や資材の高騰など物価変動による契約単価の見直しが行われていない例も見受けられます。
PFI事業は、それを受託した民間事業者が適正な利益を確保し、住民もより質の高いサービスを享受できるものでなければなりません。私どもは、行政も民間も住民も、それぞれにメリットある「三方よし」がPFI事業の基本と考えております。先日まとめた提言にもその趣旨を盛り込みました。政府与党の方針として、デフレからの脱却を確実にするため、「コストカット型経済」から「成長型経済」への転換が掲げられています。PFI事業においても、同様に「成長型」の事業実施を目指していきます。事業の構想段階から、この点をしっかりと行政で練って頂くことが大切だと考えます。






