県政NOW 「消えゆく祭り」
琵琶湖の水も緩み春らしくなってきました。関西では東大寺のお水取り、滋賀では比良の八講荒れ仕舞い、近江八幡では左義長が終わると暖かくなる(春が来る)と言われております。今、日本で深刻な問題の一つが少子化、人口減少問題です。滋賀県は全国の中でも人口減少率が低い県ですが、昭和35年(1960年)頃から増加し続け、平成25年(2013年)の約142万人をピークに減少しています。平成28年以降出生数が死亡数を上回る自然減の幅が拡大し、令和4年の出生数は1万人を割り込み、死亡数は1万5千人を上回りました。また、平成30年から社会増が続き令和4年には1555人に拡大しましたが、昨年の社会増は12人に縮小しました。今から26年後(2050年)の滋賀県の人口の将来展望は、総人口122万3千人(令和2年比13・5%減少)、高齢者人口44万9千人、高齢化率は37%(2020年は26・3%)と推計されます。市町別では草津市と守山市以外の全ての市町で減少、とくに減少率が高いのは甲良町、高島市、竜王町のほか、米原市、長浜市などです。全ての市町で高齢化率が30%を超え、50%を超える市町もございます。2050年、遠い先のように思いますが26年後はすぐそこです。県では「人口減少を見据えた未来へと幸せが続く滋賀 総合戦略」の改定に向けて現在、作業を進めています。
人口減少・人口変化による社会への影響は、労働力不足、税収減による社会保障やインフラ整備の問題、地域コミュニティーの弱体化等、暮らしや地域経済をはじめ社会の様々な面に大きな影響を与えることが考えられます。
私たちが暮らす地域にはそれぞれ、昔から伝わるしきたり、風習、伝統、文化、特産品、郷土料理、言葉等がございます。これらは、その風土に応じて代々、大切に受け継がれてきたものであり、最も大切にしたいものです。その象徴の一つが「祭り」です。これから各地で春祭りが開催されますが、先祖代々、この地に生まれ育った私は、幼き頃から「三度の飯より祭りが好き」で地元では有名です。先日、岩手県奥州市黒石寺「蘇民祭」が担い手の高齢化という理由で1000年の歴史に幕をおろしテレビで大きく取り上げられました。誠に残念です。それと同じことが、全国のあちこちで起きており祭りの存続が難しくなっております。ミスター祭りの私としては大変寂しいことです。幾多の市町村合併や少子高齢化で先人たちが守り育ててきた祭りが消えていく、消えようとしている。何とか守り次世代に継承していってほしいと願うばかりです。長年にわたり県下で大津祭、山王祭、長浜曳山祭、近江八幡の火祭り(左義長祭り、松明祭り、篠田の花火)に各150万円補助していた「近江の祭り育成費補助金」を今年度から各200万円に議員各位のご理解とご支援の下、引き上げることができました。お祭りの活性化に充当していただければと思います。






