県平和祈念館 平和教養講座
【東近江】 県平和祈念館(東近江市下中野町)の平和教養講座が先月27日に開かれ、日本大学法学部の原山浩介教授が「カナダにおける日系人の戦時強制収容」をテーマに講演し、約40人が聞き入った。
この講演は、太平洋戦争中、強制収容され、財産を没収された日系カナダ人の歴史を紹介する地域交流室展示「破られた約束」の一環。展示では、日本とカナダの共同研究で明らかになった内容が紹介されている。
原山教授によると、1920年のカナダ居住の日本人は約1万7千人で、このうち滋賀県からは約3千人、7割が彦根・犬上郡の出身者だった。西海岸のブリティッシュ・コロンビア州に集中し、製材業や貿易などのビジネスを営みながら日系コミュニティを形成していた。 当時の人種差別は激しく、1908年には中国人街と日本人街が襲撃されるバンクーバー暴動が発生した。
太平洋戦争が勃発すると、日系カナダ人に対して1942年から西海岸から内陸部へ強制的な立ち退き政策が始まり、1949年になるまで戻れなかった。18歳~45歳の男性は家族から隔離されて道路建設などに従事させられた。
インタビュー動画では、旧大原村野一色(旧山東町、現米原市)出身の父親と磯田村(現彦根市)出身の母親をもつ男性(1936年生まれ)の証言を紹介した。強制収容から一時的に戻っていた父親が、警察に連れ戻された思い出や、1戸に2世帯が収容所の生活を振り返った。
なお、次回の平和教養講座「忘れられたカナダ日本人移民史―ロジャーズ垰に散った鉄道契約移民―」(河原典史立命館大学文学部教授)は2月17日午後1時半からある。80人。申し込み不要。当日先着順受付。
問い合わせは同館(TEL0749―46―0300)へ。








