県政NOW 「シルバーウイークに思うこと」
9月1日の「防災の日」は、関東大震災が発生した日であるとともに、昭和34年の伊勢湾台風により戦後最大の被害を被ったことから地震や風水害等に対する心構えを育成するため創設されました。それに続くシルバーウイークの敬老を祝う行事の折に「自力では避難困難な高齢の方はうまく避難できるのか」との思いが生じました。
総務省の発表によると、65歳以上の高齢者の推計人口は3,623万人で前年から1万人減少したものの、総人口に占める高齢者の割合は29・1%で過去最高となりました。
高齢化が進む状況に自治体も揺れています。自治体の負担を減らすため対象年齢の見直しも始まり、広島県福山市ではお祝いの対象を75歳から77歳に引き上げました。秋田県仙北市は、子育て予算の拡充を理由に80歳を迎える住民に支給する敬老祝い金の廃止を議会に提案しました。
少子高齢化が進む中、課題となっているのは、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となることで社会保障費の負担増や人材不足が深刻化する2025年問題です。社会保障費を抑制し医療費や保険料負担の世代間格差を解消するため、一定の収入のある後期高齢者の医療費負担を1割から2割に引き上げられました。
高齢者の働く理由は、収入が欲しいが最も多く、体に良い、老化を防ぐ、仕事が面白い、の順となっていますが、働かざるを得ない実態もあるようです。
国交省は、高齢化が進む過疎地域での移動手段として都市部でしか認めてこなかった個人タクシーの営業を認め、運転手の年齢上限を75歳から80歳までとする方針を明らかにし、賛否の声が上がっています。
政府は、児童手当の拡充や子育て支援など異次元の少子化対策を掲げています。その一方で、高齢者にとって9月は将来不安を実感する月であるかもしれません。誰もが将来に不安のない社会をつくるため、高齢化対策もまだまだ議論を尽くさなければならない大きな課題であると痛感しております。






