国政刻刻 あるもの活かしで地域残し
スキー客が減少した今、滋賀県には関西最古のマキノスキー場やびわ湖の眺望が美しいびわ湖バレイや箱館山スキー場があるが、最近人気沸騰のスキー場が、米原市の「グランスノー奥伊吹」だ。昨年の人気ランキングでは関西一位で24万人以上が訪問。社長の草野丈太さんにお誘いをうけ年末に訪問した。
スキー場を最初に開発したのは今から52年前の1970年。奥伊吹の雪深さを逆手にとって草野さんの祖父がスキー場を開始。それ以来家族で経営を継承。草野社長のモットーは「地域を残し続ける事」、「2070年にも地域の子どもにスキーを」という長期目標の元、スキー場内河川を活用した小水力発電所をつくり「再生可能エネルギーによるスキー場経営」も実現しています。
地域を残すには子どもが産まれ育つ必要があります。そのため親の仕事を「通年化」する。冬場のスキー場の従業員が、夏場にはびわ湖畔の水泳場やグランピング施設などで働けるように仕事を多極化し、雇用を安定化させた。その結果、姉川最奥村の甲津原の子どもは0から14人に増えたのです。
基本はスキー場の利用者確保です。スキー場のソフトは徹底的にIT技術を活用したお客様目線。米原駅でリフト券も購入できるので並ぶ必要もない。毎朝シャトルバスを走らせ、バスを降りたら「動く歩道=アルカンデ」でセンターハウスへ。リフト券はWEBで予約可能。キャンセル料は無料。赤ちゃん連れにはおむつとおしり拭きセットを提供!レストランも充実。自動販売機の飲み物は全て100円!これらのアイディアも家族経営の素早さですぐ実現。
地域を残すには何よりも地域を愛する精神が肝要です。草野社長自身、江戸時代から先祖代々住み続けてきた230年前の古民家に3世代で住んでいます。「ないものねだりではなくあるもの活かし」を実践。累積赤字のゴルフ場をグランピング場に改装し、漂着ゴミがたまる琵琶湖辺の砂浜を徹底清掃して美しい砂浜キャンプ場に再生し、まさに「もったいない」精神で湖北を元気に、それも完全に民間の資本で。見事な挑戦に感動の「グランスノー奥伊吹」訪問でした。






