国政刻刻 「農泊について」
「農泊」という言葉をご存知でしょうか。「農泊」とは文字通り農家民泊の略称ですが、正しくは農山漁村地域に宿泊し、滞在中に地域資源を活用した食事や体験等を楽しむ農山漁村滞在型旅行のことを言います。現在、農林水産省が採択した「農泊」を推進する地域は全国に約600地域あります。そのうち県内には6地域あり、東近江市の愛東地区と永源寺地区、そして日野町の取り組みが有名です。
「農泊」の狙いは、それぞれの独自性ある地域資源を活用した様々な観光コンテンツ(資源)を提供し、農山漁村への長期滞在と消費を促すことで地域が得られる利益を最大化し、農山漁村の活性化と所得向上を図るとともに、農山漁村への移住・定住も見据えた関係人口創出のゲートウェイ(入口)とすることにあります。
社会が成熟するなかで旅行に対する考え方も団体から個人へ、移動型から滞在型へ、物見遊山から体験交流へと変化しています。都会や海外から農山漁村を訪れた皆さんにとっては、観光地を巡るような旅行よりも、田舎暮らしを体験したり、地元食材を活用した食事をしたり、地域独自の文化や伝統に触れることのほうが好まれる時代になりました。「農泊」は農山漁村を活性化させる起爆剤として地域創生につながるものです。
一方で課題もあります。旅なれた観光客を満足させるためには、ソフト・ハード両面での質の向上が求められます。地域の観光コンテンツ(資源)の質をどのようにして向上させていくのか、旅行業者や観光協会との連携をどのように図るのかといったことや、予約システムや通信環境を高度化することや、より快適に過ごせる施設の整備などが必要です。「農泊」先進国イタリアの「アルベルゴ・ディフーゾ」のような、地域丸ごとが特色ある分散型ホテルとなる取り組みが全国でも展開できるように、「農泊」政策を推進いたします。






