県政NOW 社会に寄与する人材育成
立冬も過ぎ、いよいよ冬の到来が日に日に感じられるようになりました。
コロナ禍で人が集まることが避けられた昨今は、人との関わり合いにも冬が到来しているように思われ、今後も事業をせずに済ませようとなるのが危惧されます。個人主義が前に出て、役は受けない、役が当たるなら加入しない、これまで地域社会を構成した団体でそのような声を聞き、昨今は運営が困難になる自治会まであるとも聞きます。
「人々に信頼され、開拓精神あふれる技術者の育成により、社会の発展に寄与する」
このような理念で運営されている高等専門学校があります。全国57校の高等専門学校の中で、再編により設立された学校を除くと最も新しい国立高専として、平成16年に創設された沖縄工業高等専門学校です。
滋賀県で令和9年度に開校を目指す高等専門学校に求められる設備や運営状況を調査するため、県議会総務・企画・公室常任委員会の県外行政調査で訪れました。
辺野古の青い海を臨み、やんばるの森を背にした自然豊かな広大な地に、「学習の充実を図り、基本的な生活態度や社会性を身につけ人間的成長を促進させる」ことを目的とした教育施設としての役割も果たす学生寮を備え、約850人の学生が、博士の学位を取得した研究者から専門知識や最先端の研究成果を踏まえた充実した授業を受けます。
技術立国日本は今、その技術基盤、存立基盤が揺らいでいます。
平成の長期デフレや円高により生産現場が海外に移り、生産技術が海外で育ったことで、日本人技術者の減少を招いていることは、手先が器用で信頼がおける日本人の特性を生かした技術立国日本として、また円安によりようやく海外から日本に回帰しようとする生産現場を支える技術者がいないことで、生産現場を戻すことが躊躇(ちゅうちょ)されるようでは日本の安全保障面からも看過出来ません。今人手不足で海外から人材を募ろうとしていますが、技術者を育てる事が技術立国日本にとって最も重要であり、加えて基礎研究にも力を入れないとますます遅れをとっていくことになります。
日本社会に寄与する人材、最先端の技術を持った人材が育つような県立高等専門学校となるよう、県議会としても努力してまいりたいと思います。






